ある古~い雑誌にRG250のデザインプロセスが載ってました。

■スズキRG250デザイン・プロセス
 現代メカニズムと“伝統”の調和

「もう、2サイクルのスーパースポーツ・モデルは出ないんじゃないか・・・・・・」と思われていたこの時期に、意表をついてファンの前に登場したのがスズキRG250(輸出名GT250X7)だった。その、なぜ?というポリシーや、メカニズム的な探求は別項にゆずるとして、ここではRG250のスタイリング的な変遷をたどってみたい。(編集部)
イメージ 1


イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4
●スーパースポーツの気負い 
 ⑥を基本に、バリエーションとして⑦、⑧などが描かれた。このころになると、「操縦性をよくするために、フロント荷重を増す」という設計陣の要望に応えて、T20型よりクランクセンターを前にずらしたスケッチとなっている。しかし、前傾マウントのままエンジンを前にせり出すと、ダウンチューブとシリンダーヘッドが干渉してしまうため、前傾角度は15度と決まる。
 ピストン/リード・バルブ併用吸入、PEI点火、ラムエア・システム廃止というエンジンの基本形態ができ上がったのは、77年2月のことである。
 これでクランクセンター、フロント・アクスル、リア・アクスルの関連が決まってくる。エキゾースト系も、2ストローク・スーパースポーツという気負いを表現するチャンバー・タイプが固まっていく。これは、最終型にはクロームメッキのテーパー型となった。
 スタイリング上の新規性としては、丸味より直線的な面の組み合わせにあった。カーブも平面を使って構成するという方式から、RG250デザインの発展段階の特徴は、この面構成とニーグリーップのラインにあたるといえた。
 フェールタンクは、スリムで容量を確保するという必然性から、ラクダ・タンクがイメージされていた時期もあったが、外国法規の関係と容量が確保されたことから、上面がけずられた。
イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7
 そして、⑨⑩⑪の最終レタリングとなる。おもしろいのは、この段階までリア・ブレーキはディスクで、スイングアームもアルミの角材を想定していたことである。しかし、これらは生産の面から採用されなかった。
 前にいったように、⑪のタンクの背の丸味はけずられ、上下に直線的なニーグリップのラインは斜めのラインとなり、実車にするに当たっての最終的な手直しが施されていく。また、IN、EXのストリーム・ラインもここでサイドカバー、エアクリーナー・チャンバーを連結させたかたちでまとまった。
 フロント・フェンダーはプロトタイプ段階までは樹脂製であったが、予想以上に軽量化が達成されたことと、ヨーロッパ・ユーザーの250cc車に対するモト観から、チャチなものであってはならないということで、最終的にはスチールのメッキ・フェンダーとなった。
 RG250は、内容的にいってまちがっていなく新時代のスーパースポーツである。そして、そのスタイリングは以上のようなプロセスから、新旧感覚、流麗さ、武骨さがほどよくミックスされ、結果的には正統派な手法でまとめられたロードスポーツとして誕生したわけだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

完全ノーマルのときの彼女です。⑪と比較してみてくださいね。
イメージ 8