…………麻衣は
自分の姉と名乗る、華裏那(かりな)と出会った。
しかし華裏那は。
「麻衣を壊す」のが目的の刺客であり
戦闘ヒューマノイドだった。

「闘う前に訊いておく。
なぜ、妹である私を狙う?」

「そんなの決まってるじゃない?
コマンド(指令)が下ったからよ。
………あたしはロボット。
コマンド通りに動き、任務を遂行するだけ。
相手が妹だろうが、親だろうが、始末しろとコマンドが下れば従うだけ。
………あなたも同じでしょ?」

麻衣は答えた。

「わたしは違う。
同じロボットでも、コマンドじゃなくて自分の意志に従う。
姉妹で闘う意味があるのかを疑問に思う」

華裏那にコマンドを送っているのが誰なのか?知りたかった。
しかし、それ以前に麻衣の電子頭脳は
本気で自分を潰す為に華裏那が目の前に居るという事実を分析した。

「わたしは、あなたと違う!
自分と自分の大切な人達の為に闘う!!」

電子頭脳が
”攻撃こそ最大の防御”
と発し、麻衣は華裏那に飛びかかった!

華裏那の腕から強力なエネルギー反応が発せられ、麻衣は指一本触れられず弾き飛ばされた。
「ウゥ!!」

何度立ち向かっても同じだった。



「これでトドメを刺すしかない……!」

麻衣は内臓電源のボルテージを最大限に高め、両腕にパワーを集中させた。

「……………電!」

「……………The End!!!!!」




麻衣の両腕から高エネルギー電流が放射された。
そして、確実に華裏那の両首脇に命中!!

………………………しかし!!!
「あら?どうしたのかしら。
あなたの”必殺技”が全然効かないわねぇ」

華裏那は不敵に笑っていた。

〈姉と妹・完〉

写真;HARIMA
キャラクターアプリ;Picrew.me ChatGTP
画像アプリ;You Can Perfect