私目が小学高学年の歳に買い求め、現在まで保存の個体です。
1979年発売 1/60スケール
日本製トミカ
「フィアット131アバルトラリー」
先日、ラリーの帝王・ランチャストラトスHFの話題となりましたが。
1970年代半ばの世界ラリー選手権を総ナメにしたストラトスに取って代わり、フィアット(イタリア)ワークスチームの主力マシンとなったのが、この131アバルトラリーでした。
ランチャはフィアット傘下で1974〜76年の世界ラリー選手権を圧倒的強さのストラトスで制しましたが、ストラトスはラリー専用に生まれたスーパーカーであり。
モータースポーツ、特にラリーで勝つことを"市販車の最高の販促”とするヨーロッパに於いて、余りに市販車とかけ離れたイメージのストラトスで幾ら無敵に栄冠を手にしても、親会社フィアットの利益にはなり得なかったのです。
そこで、フィアットはストラトスを駆るランチャを主役の座から下ろし。
"誰でも買える一般車”であるフィアット131ミラフィオーリをベースとしたラリーマシン製造を、同じ傘下のチューンナップ部門アバルトに託したのです。
それが131アバルトラリーでした。
姿形は131ミラフィオーリに似ていても、FRP他の材質を多用し900kg台まで軽量化されたボディの心臓部には最大240馬力を発する2,000ccの16バルブDOHCエンジン。
また、脚回りもミラフィオーリのリジッドサスペンションを廃止しストラットの四輪独立懸架とするなど、中身は完全に別物という現代のWRCカーの造り方の祖とも言えるものでした。
131アバルトラリーはストラトスからバトンタッチしてフィアットチームの主力となり直ちに、1977・78・80年という、これまた三年もの世界ラリー・マニュファクチャラーズ(コンストラクターズ部門)タイトル獲得をもたらしました。
131アバルトラリーのカラーリングとしてはストラトスと同じアリタリア(Alitalia)カラーが有名ですが、このトミカではフィアットのフランス支部であるフィアット・フランスのスポンサー、石油会社TOTALのトリコロールカラーを採用。
サンレモラリーの出場車となっています。
ゼッケン4番は本来、エースドライバーのヴァルター・ロール車が有名ですが、ロールは実際はフィアット・フランスからエントリーしていたのではなく。
又、フィアット・フランスから131アバルトラリーでエントリーの歴代サンレモラリー出場車にゼッケン4番は存在しなかった様子の為、このカラーリングとゼッケン4の組み合わせは架空と見られますが。
当時のトミーの"都合の良い組み合わせ”という話をも聞かされています。


私目はトリコロールというカラーリングが個人的に好きです。
1980年代、二輪の世界グランプリ500ccクラスを席巻したライダーであるフレディ・スペンサー、日本人初世界チャンプ片山敬済を擁するHONDAワークスチームのマシンも、この色でした。
お若い皆様も大好き?なアニメ、機動戦士ガンダムの主人公メカも又、この色をしていましたよね。
トリコロールは、"ヒーローの色”です笑!

また、この箱型2ドアにオーバーフェンダーやフロント&リアスポイラーというスタイルも大変気に入ってます。
これを買った当時スーパーカーブームの中、如何にもスポーツカー然としたスタイルのストラトスは変わらず同世代達に人気でしたが。
私目の関心は1976年には既にフォーミュラカーやラリー車から始まりTSサニーやら箱スカGTRといったツーリングカーまでモータースポーツへと向いていました。
特に………ツーリングカーを代表する、如何にも街乗り乗用車にキバ(チンスポイラー)を付けモータースポーツを暴れ回るマシン達には、子供心に衝撃を受けたものです。
この131アバルトラリーのシルエットこそ、まさにツボにハマっていたのでした。
〈モデルの解説〉
・ギミックは左右ドア開閉・サスペンション
・左右ドア印字はステッカー、他は全てホットスタンプ処理
・ホイールは1HGoホイール(金色)