10月16日   某グラウンド
先日、日曜日。
設計者S氏とフライトを行った際にフリーフライト・ハンドランチグライダーに関し刺激を受け自分なりに一考することが有り、最近飛ばしている小型機に趣向を凝らしてみる。
これは、ほぼ20年程前から関東の大手フリーフライトクラブを中心に行なわれている試行錯誤で、ハンドランチグライダーの主翼の矢高=キャンバートップ=翼型の膨らみの頂上から後方表面をワザと粗くし。
主翼の境界層を"食い付かせ”、気流の剥離を防ぎつつ流れをスムーズにさせる………という手法である。
当機の場合はキャンバートップより、更に後方をサンドペーパーで粗すことで剥離を防ぐ実験を試みた。
主翼そのものの剛性も去ることながら、この機体の機速(スピード)を調整する意味も有り、翼厚を損ねず剥離を防ぐ………という何とも欲張りな狙いだ。
本来ならば風洞実験施設を使い、経過を観察するのが正確とも言えるが。
ドイツ人の元・流体力学教授の友人によると
「レイノルズ数が一定の低さを下回ると風洞実験施設も正確な計測が不可能」
な現状であるという。
よって、あたかも"野原が実験施設”となるわけだ。

………で、本日の実験結果である。

判別が難解に思えた為、敢えて画像は載せなかったが。
垂直・水平尾翼共に翼端造形を手直しし、初期高度の獲得並びに旋回半径の調整を目的とした。
結果………初期高度は以前よりも高く。
より、サーマル・ゲットを容易にする!
計20回以上もの飛行実験の中で、ゲット出来たサーマル・ソアリングは5回。
その一回の滞空時間も、以前より平均7秒も更新している!
それには主翼表面上の気流剥離防止と、やはり機速調整の成功という要素も含まれると確信した。
何より………滞空時間の伸びることによる、私目の発する汗の量・体力消耗も軽減を実感出来ている。
このように飛行撮影も余裕だ。

…………あと2ヶ月で降雪・積雪の冬シーズンを迎える我が地域に於いて。
残る時間を可能な限り航空実験に費したい。