………美葉の不安をよそに。
烈貴の愛おしむような戯れは続いた。
それまで学校の駐輪場で"営んできた”スキンシップは、烈貴にとってはまだまだセーブしていた方だった。
そりゃそうだ………学校の敷地内で全裸になるわけにはいかない。
美葉は。
烈貴の唇と舌が這う前に、その鼻先と鼻息が肌をくすぐる……という順番を、たまらなく感じ始めた。
加えて烈貴は、美葉を賛美する言葉を欠かさず繰り返す。
「可愛いよ」
「好きだよ」
例えは可笑しいが美葉の心身は、たちまち茹でダコのようになっていく。
当初は怖いと感じた思いも、烈貴の心の込もった愛撫に次第に開放され………いや、解放したくなっていた!
そうなると、不思議なもので。
安心感とともに、美葉の中に何とも言えない淫らな感情が湧き上がってくる。
気が付くと、恥ずかしいくらいに身をくねらせ快感に身を委ねている自分に赤面する。
烈貴は………美葉の身体の"ツボ”を理解し始めていた。
特に反応の良い所は、脇腹から太腿の正面にかけてのライン。
そして……脇の下近くの膨らみの裾野から、頂上に辿り着くまでのライン。
更に頂上を口に含み、甘く吸い立てることにより。
それまで聞くことの無かった嬌声を、美葉は放つのだ。
その時に
「美味しい、美味しい」
と顔を埋めながら、さも美味そうに吸い立てることにより。
美葉の興奮はマックスとなる。
このような老獪?とも言える術を何故、若干17歳の烈貴が会得し得たのか?
それは一台のバイク………RG50Eの"内助の功”と言える。
仮に40年前のバイクでなかったとしても2ストローク・エンジンというのは、たまにプラグが"カブり”=粘性のある、燃料とエンジン・オイルの混合物がプラグ点火部に付着する=かかりが悪かったり。
エンジン・オイルの消耗に気が付かなかたり。
これは2ストローク、4ストローク関係無くだがスロットル・ワイヤーが突然切れたり、ブレーキ・パッドの減りに気が付かなかったり、タイヤのパンクがあったりetc………
バイクを所有し、乗りまわすというのは自他共に要因問わずトラブルは付き物。
そうした時にバイクに八つ当たりや駄々を捏ねたところで、何の解決にもならぬことをライダー達は知るのである。
全ては、自分自身で何とかするのが当然であり、責任なのだ。
日頃からメンテナンスを怠らず、常に愛機の調子に気を配り、例え相手がバイクという機械であっても愛情を注ぐことの大切さをライダーは学ぶ。
「いいか、烈貴。
バイクは………女と同じに可愛がるんだ」
初めてRG50Eを与えられた日。
父・正和から伝えられた言葉を、当時の烈貴はピンと来なかった。
だが、この一台と過ごした日々というものが。
少年に"何かに愛情を注ぐ”という姿勢を静かに教え、成長させていたのだった。
既に美葉は、少しだけ弛みのある自分の腹をコンプレックスに思わなくなっていた。
烈貴のおかげである。
今まさに、その白く、ふくよかな腹に顔を埋めつつ頬ずりする烈貴の顔を見下ろす美葉。
その光景を微笑ましく眺めていたが………
やがて烈貴の顔が更に下へとずり下がるのを見、慌てることになる。
(………そこはダメ!!)
思わず両手で塞ごうとする。
実は………美葉には、もう一つコンプレックスが有った。
中学時の、修学旅行でのことである。
宿屋に着き、夕食を終え、大浴場での入浴時間を迎えた。
その際………美葉は自身の身体で、他の女子と比べ著しく違う部分を見つけてしまう。
秘毛が少ない………ほとんど無いのである。
それまでは
"いずれ生えてくるだろう”
くらいに思い、気にしていなかったが。
その大浴場での光景は、同い年の女子達との歴然とした違いを美葉に見せつけることになった。
その際に、とくだん何か言われたことは無かったが………
思春期の女子にとっては、大きなコンプレックスとして残ることになった。
そして……今まさに!
"そこ”へ烈貴の顔が迫る。
(………嫌われる!!)
"普通”と違う?その部分を知られることにより、烈貴の気が引け。
これまで積上げてきた愛が、一気に崩れ去るのを美葉は心底恐れた。
たが………当の烈貴は、頑なに閉じている美葉の両手をこじ開けようとしている。
更に烈貴は何か、ボソボソと呟いている。
耳を澄ますと
「………さっきのアイスの味、するかな」
烈貴は。
午前中に誤って"そこ”に落とした、イガグリ頭の少年がトレードマークのアイス・バーの溶け汁のことを呟いているのだ。
美葉は顔面蒼白になる。
烈貴が今、何をしようとしているのか?わかってしまったのだ。
「ダメ………そこは絶対ダメ!!」
烈貴は一旦顔を上げ、真剣な顔で言う。
「………こんな大事なところに、砂糖のベタベタが貼り付いたままだと、良くないよ。
………俺、綺麗にしてあげるから」
そう言うと烈貴は再び顔を下げ、美葉の両手を剥がそうと力を入れる。
「ダメダメダメー!!」
二人の押し問答が続いたが………
しかし、遂に"天の岩戸”は開かれた。
「!!」
美葉の瞳に、涙が浮かぶ。
もう、終わり…………
嫌われる…………
だが。
当の烈貴は、"そこ”をじっと見つめ。
更に間近に顔を近づけ凝視する。
次の瞬間………
「!?」
烈貴は、美葉の"その部分”に顔を付け。
さも愛おしげに頬ずりを始めた。
「………先輩………キライにならないの?」
「………なんで?」
「だって、普通と違うし」
烈貴はウットリした表情で言った。
「………綺麗だよ………とっても綺麗だよ!
美葉ちゃんの、ここ」
想定外の反応に、美葉の身体が喜びで熱くなる。
烈貴の鼻息が荒くなる。
ヒドく興奮している様子がわかる。
おもむろに烈貴は。
申し訳無さそうにチョコンと顔を見せている美葉のクレバスの端に口を押し付け………長く伸ばし舌を、挿し入れ。
中で泳がせ始めた。
「!!!」
美葉の身体が。
未だ経験の無い、稲妻のような衝撃に震える。
甲高い声が、更衣室に響き渡る。
烈貴は一旦顔を離し、トボケた感じで告げる。
「なんか、アイスの味、しないね。
もっと………甘い味、する♫」
言い終わると、烈貴は再び顔を埋める。
同時に美葉のやるせなさげな、それでいて歓喜に満ちた喘ぎが始まる。
こんなふうになると、誰が想像しただろうか。
長年、美葉の周りには異性の話題で盛り上がれる友達など一人も居なかった。
(自分は太めで地味な陰キャで、"リア”女子などとは縁遠い別人種)
に思っていた。
みんな………雑誌に載るようなスタイルの、オシャレな美女ばかりが得をする界隈と信じて疑わなかった。
自分には打ち込めるものがある!
吹奏楽というものがある!!
それで充分シアワセ………本気でそう思っていた。
それがどうだ?
高校に入った途端、その吹奏楽と同時に。
素敵なカレと素敵な"リア”な毎日まで手に入れられたなんて!
幸せ過ぎるッ!!
神様、ありがとう!!!
そう、美葉は叫びたい気持ちだった。
だが………まだまだ美葉にはボーナスが残っていた。
烈貴は、快感に震え続ける美葉のクレバスの中に舌を泳がせながら、手前側にコロコロとした感触のものを見つける。
さっきまで気が付かなかったが、膨らんできた様子だ。
おもむろに烈貴は、そのコロコロしたものの頂上でなく。
その真下の窪みから背後を、尖らせた舌でクチュクチュとくすぐる。
美葉は身体を飛び上がらせた。
烈貴は口が外れないように、その、大き過ぎる………と美葉が自ら恥じていた臀部を両腕で抱え込み、行為を継続する。
逃れられない衝撃と途方もない快感が走り、美葉は絶叫する。
思わず烈貴の頭を、両手で押し付ける。
その力で、押し付けられた烈貴の唇がよじれる。
「ーーーーーーー!!!!!」
ほどなくして、美葉の口から高周波な声がほとばしり。
身体が硬直した。
達したのだ。
急に崩れ落ち、美葉は柱に頭をぶつけそうになり。
慌てて烈貴が支える。
瞳と口を半開きにし。
時折痙攣する美葉。
息が短い。
「大丈夫!?」
互いに全裸であることも忘れ、美葉を抱き抱え気遣う烈貴。
暫く、その状態で様子を見ていたが。
ようやく表情を取り戻した美葉に、烈貴は安堵する。
美葉は薄笑いを浮かべながら、無言で烈貴の顔を撫でる。
と………
美葉の視界に、何やら見覚えのある?"モノ”が。
(………………クジラ?)
そう、"それ”を見て。
美葉は水族館に展示されていた、クジラの生殖器を思い出した。
それは。
このような事態にあっても未だ硬度を失っていない、烈貴のセガレだった。
美葉は、それを
"松茸に似てる”
と感じたが、その反り返り方が
"角笛みたい”
とも思った。
不意に美葉に、思いもよらぬ感情が芽生えた。
(………お返ししなきゃ)
おもむろに美葉は半身起き上がり。
呆気に取られる烈貴をよそに、それを両手で掴む。
「………み……美葉ちゃん?」
有無を言わせず。
美葉は、その口を開けたかと思うと、松茸の傘の部分まで頬張る。
「!!」
硬直したまま動けない烈貴。
美葉は目を閉じて、舌を回し始めた。
潮の匂いと味がした。
思っていたより
大きい………
硬い………
いつか、莉奈が得意気に示していたサイズはウソではなかった………
そう、しみじみ感じていた。
烈貴は、切なそうに顔をしかめたまま、為すがままになっている。
「………み………美葉ちゃん……そこまでしてくれなくても」
そう言いながら、愛おしげに美葉の頭を撫でつつ快感に浸る烈貴。
美葉の舌は柔らかく、烈貴は偶然に弱点である裏スジの部分を丹念にくすぐられ続け。
早くも達しそうなことを、泣きそうな顔と声で告げる。
「ああ………出ちゃうッ!
出ちゃうよォッ!!」
知識不足な美葉は。
一体、何が"出ちゃう”のか?わからず、お構い無しに行為を続けた。
その結果………
「あああ!!
口に………口に出ちゃうぅッ!!
口にィッ!!」
烈貴が叫ぶが早いか、松茸が脈打ち。
先端から美葉の口内に向け、大量の樹液が放出された。
放出は、なかなか止まらない。
まるでポンプのように松茸は脈動を続ける。
それが烈貴の興奮度と快感の極みを物語っていた。
美葉はビックリしていた。
突然、松茸が脈打ったと思ったら、粘度有る液体が飛び出して来て喉の奥に当たり、それが止まらない。
「ケホッ……ケホッ」
口を離し、涙目でむせ返る美葉。
幾分、飲んだかも知れない。
烈貴は、放出のあまりの快感に貧血気味となり、頭をふらつかせ呆然とする。
更衣室の中に暫し………静かな時が流れた。
更衣室の建物の入口から、小さな子供と若い母親の入ってくる声がした。
それで我に返り、烈貴と美葉は自分達が汗まみれになっていることに気付いた。
「………もいっぺん、シャワー浴びてこよ?」
烈貴が先に立ち上がり、美葉に手を差し伸べる。
すっかり出しきり、賢者となった烈貴の笑顔は爽やかだった。
美葉は、その手を握り返しながら笑う。
「このカッコのまんまじゃ、ヤバいでしょ?」
「あっ!?」
互いに全裸なのを思い出し、笑い合った。
仕方無いので、二人共もう一度水着を着直し、表へ出た。
見ると………既に陽は傾き。
海が輝き始めていた。
「………早く上がるつもりだったけど、もうこんな時間か」
海を見つめる烈貴の背中に寄りかかりながら、美葉が囁く。
「………せっかくだから。
夕陽観て、帰ろ?」
少しだけ大人っぽくなった美葉の笑顔に頷き、シャワーへ向かった。
この、夏の日。
二人は、初めて達し合えた歓びを分かち合っていた。
それは、ただの一方的な若い欲望ではなく。
互いが互いを達せようとする、深い愛情と思いやりの賜物であった。
父・正和の言っていた通り。
大人への階段を昇り始めた、烈貴にとっての17の夏だった。
🎁GEKKO様贈呈 美葉
続く
〈大人への階段・完〉
弊ブログに素敵な画像を提供頂いている
GEKKO様のブログです♫✨
(人*´∀`)。*゚+
※文中の団体・組織名及び人名は実在するものと一切関わりありません
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Gemini
Special Thanks;GEKKO様

