クラゲのことなら、監視員に!
烈貴は、誰に教えられるでもなく、そう直感していた。
昨今、大抵の海水浴場監視員は監視員待機用定番の、タワーと呼ばれるハシゴ付きの高い監視台に座っている。
二人のポップアップテントから50メートル程離れた場所に、それは立っていた。
「………ちょっと訊いて来るね」
やはり当初、クラゲに刺されるのを警戒していた美葉を烈貴は。
もし、この夏のクラゲ発生情報の確認が無かったら、海へ入ってみよう!などと説得したのだった。
美葉にしても。
本音は、一日中熱い陽射しばかり浴びているのも辛いし………冷たい海水を気持ち良く浴びたい、とも思っていた。
監視台へ近付くと………そこに鎮座していたのは。
派手なアロハシャツに太金ネックレスにピアス、浅黒く日焼けした肌にサングラスに金髪、チョビ髭の。
芸能人で言えばEXILEのATSUSHIを筋骨隆々にしたような、如何にもコワそうなお兄様だった。
烈貴は腰が引けた。
声をかけるにも勇気が要る。
「………あ、あのぅ………」
EXILE・ATSUSHIレプリカ兄さんは、イヤホンで何か聴いてるようで、烈貴には気付かない。
烈貴は、決死?の覚悟で声を大にして叫んだ!
「あ!!
あのォォォォォ!!!」
すると、ようやく兄さんは気が付き。
慌てるようにイヤホンを外し、烈貴を見下ろした。
「………ハイ?」
「あ、あのォ!
く、クラゲ………今、クラゲ出てますかァッ!?」
烈貴の問いに、EXILE・ATSUSHIレプリカ兄さんは何度か頷きながら答えた。
「ウンウン!
今年はねェ、まだ出てないみたい!
確か、いつもだと……もう上がって来てるんだけどなぁ。
今のところ聞いてないし、居ないみたいだよ!」
兄さんは、そう言いながら平和に海で泳いでいる海水浴客の方を指差して、烈貴に教える。
「………わかりました!
ありがとうございます!!」
丁寧に頭を下げ挨拶する烈貴に、兄さんはサングラスの顔の口元に笑みを浮かべながら片手を振る。
「また何か、気になることあったら。
いつでも訊きにきてね!」
「………ハイ!!」
烈貴はホッとしたと同時に………
EXILE・ATSUSHIレプリカ兄さんの対応に感動していた。
人は決して、見かけではないのだッ!!
テントに戻ると、美葉は虚ろな瞳で海を眺めていた。
左の小指を、軽く噛んでいる。
後に烈貴も知ることになるのだが。
美葉のこのクセ?は、何か性的に物欲しい………または人肌が恋しい時にする仕草なのである。
帰って来た烈貴に気付くと、美葉は瞳を潤ませながら尋ねる。
「………どうだった?」
「………ウン!
今は大丈夫、クラゲ居ないって!」
潤んだ瞳のまま、口元に笑みを浮かべる美葉。
更に、烈貴に向いたまま少し屈んでいるので、重そうな胸が深い谷間を作り。
そんな………グラビア・アイドルのような絵柄を見せつけられた烈貴にも、何とも言えない高まりが生まれて来る!
脳内2ストローク・エンジンはパワーバンドに入り始め、もはやスロットルを緩める理由も無い!!
「………さ、行こ!」
烈貴は美葉の手を取り、共に立ち上がる。
美葉は引かれるように付いていく。
いきなり深い場所には行かず、まずは腰までのところで………水をかけ合いながらジャレてみる。
「キャッ!
冷た〜い」
「ホレホレ」
このジャレ合いも実は、学校のプール授業と同じで。
いきなり温度差を身体に与えず徐々に慣らして行く………安全策でもある。
烈貴は美葉の背中、腹、横腹、尻、腿の後ろなどに水をかけ。
満遍なく身体を濡らしていった。
ふと、それを烈貴は止め。
背中から美葉を抱き締めながらしゃがみ込み、一緒に首まで海に浸かる。
海の中で、身体が密着する。
「………なんか、お風呂入ってるみたい」
美葉が笑って言うと。
「………そだね。
波でユラついてるけどね」
烈貴も後ろから、美葉の髪が濡れないように襟足を方手でもて遊ぶ。
お風呂………確かに夏の海水は一旦身体が慣れてしまうと、むしろ温かさすら感じるものなのだ。
それでも、ただただ日中の強い陽射しを受け続けるよりはだいぶ気持ちイイ。
美葉の前まで回した烈貴の手が。
例によって?
両膨らみに到達し、包み込む。
周りに他の海水浴客もいるが、誰も気に留める者も無く。
そもそも首まで浸かっている二人の海中の様子など、全く見えない。
「………硬い」
「………ウン、パッド、入ってるから」
水着に装着のパッドは通常のそれよりも、直接外部からの見映えを良くする役割もあり。
ある程度硬く作ってあるのは致し方ない。
美葉は笑いながら肩ごしに尋ねる。
「………ちょっと、ガッカリした?」
「………う、ううん」
美葉の想像通り、少しだけテンションの下がった烈貴に。
これまた烈貴の喜ぶであろう………告白をしてみる。
「………あのね。
また、おっきくなったの」
「………え!?」
「ウン。
昨日、新しいブラ、買って来たんだぁ。
………前、Dだったけど。
お店で測って貰ったら今、Fだよ!」
「え………Fカップ!?
マジか!?」
パワーバンドから低回転、低トルクにまで落ち込み始めていた烈貴の脳内エンジンが息を吹き返す!
二つの膨らみを包み込む両手に、思わず力が入る!!
あ………と、少しだけ喘ぐ美葉。
息を弾ませながら肩ごしに振り返る。
「………何か最近、キツくなって来て。
オカシイと思ってたの……」
本式に想定すれば、16歳の美葉は正真正銘に未だ"育ち盛り”である。
故に、そうした"成長”があるのも自然なことだ。
しかし美葉は。
首筋に当たる烈貴の息遣いが強まって来たのを感じ………それがまた、自分自身の気持ちに高まりを与え。
その気持ちが、更に烈貴を興奮させてみたいという小悪魔なイタズラ心を生んだ。
「………先輩が……いつも可愛がってくれるから……こんなに、おっきくなったんだよぉッ」
上ずった声で、喘ぐように囁く美葉。
烈貴には、たまらない。
「ヤベェ!
ガマン出来ない………ゴメンね、マジゴメン」
まくし立てると烈貴は、おもむろに美葉の水着の肩紐に手をかけたかと思うと………スルスルッと下ろしてしまう。
「!!」
美葉にとって"想定外”と言って良いのか"希望通り”と言って良いのか分からない事態が発生している。
水中だからか?
肌に水着が張り付いて?スムーズでなく、上半身から剥がすようにして……
烈貴にも希望通りの美葉の出来上がり。
改めて、素肌の膨らみに両手を被せていく。
「………ヤッ、ヤッケーェ!!!」
驚喜の声を上げる、烈貴。
海水の塩分濃度も手伝って、海では人の身体も浮きやすいものだが。
とりわけ地上では"重量物”に該当する美葉の両胸も、幾分フワフワと海中で漂う感覚となるのだろう。
それも手伝ってか、烈貴は、その柔らかさと体積に感動し。
心ゆくまで堪能出来た。
烈貴の喜びようを見て、美葉自身も嬉しくなった。
………が!
その烈貴の手………指が。
既に硬く膨らみ始めた、その両頂点を捉え、もて遊び始めた時。
美葉は身体に電流の走るような刺激を覚え、思わず絶叫してしまう!
「アァァァァァァ!!」
さすがに、これには周りに居た人々も振り向くこととなり。
思わず二人も"中断”し、口を押さえる。
美葉は、不可思議を知った。
自分で触れるのに限っては、それ程でもないものだが。
何故、烈貴に触れられると、こうも刺激が強いものか?
後でチャッピーにも訊いてみよう………
収まりの付かない二人は、その後も"海中遊び”に夢中となる。
更に、もう少しだけ深い場所へ移り。
美葉は立った姿勢で胸から太腿までを烈貴の手と指で喜ばされ、声が出そうになると沖を向きながら口づけで埋め合った。
それも、海水塩分濃度のおかげで。
立ちっぱなしでも二人の身体は楽なままで済んだ。
母なる海、愛を育む!
図らずも、海に感謝した二人であった!!
続く
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