………烈貴は。
ポップアップテントの中に座りながら、波打ち際ではしゃぐ美葉を眺めていた。
特に普段、制服のスカート(またはジャージ)に包まれ、秘密のベールに隠されたままであった美葉の腰・臀部・太腿のラインを凝視し。
僅かでも見逃さん!と鋭い眼光を浴びせる。
その様子は端からは、さしずめ
"獲物を狙う猛禽類”
にすら見えたことだろう。
防水パックに収められたスマートフォンに表示の時刻は、10:30を少し回っていた。
「美葉ちゃ〜ん!
おやつタイム!!」
烈貴は。
持参した小さめなアイスボックスにドリンク他、"イガグリ頭の少年”がトレードマークのアイス・バーを収めていた。
美葉は波打ち際から、少し息を切らして走って来る。
「あ〜!
喉、カラカラ!!」
烈貴の差し出したアイス・バーの袋を破くように開けて、かぶりつく水着姿の美葉。
ふと、隣りに座る烈貴の目に止まる、深い胸の谷間…………
繰り返すようだが、今回の美葉の水着は。
当初、烈貴の期待したビキニ・スタイルでは無く、洋服感覚に近いものであった。
が、しかし!
"中身”である、美葉のボリュームを隠しおおせるものではなかった!!
深い谷間だけではなかった。
それこそ、夕闇の駐輪場では正確に視認出来ていなかった、美葉の肌の白さと瑞々しさ………
それを白昼という時間が烈貴に、文字通り白日の下にさらけ出してくれたのであった!
「………先輩!
溶けてるッ」
ハッ!?
美葉にばかり見入っていた為、烈貴の手にあった"イガグリ頭の少年”がトレードマークのアイス・バーが溶けて崩れ落ちそうになっている。
慌ててタコのように吸い付いて口に収めようとするが、時既に遅し。
アイス・バーは倒壊し、塊が隣りに座る美葉の白い太腿へ落下!
よりによって脚の付け根に近い部分に、溶けた菓汁の流れ込むのが見えた。
「あァァァ!!」
マズい、こうゆうのは砂糖でベタベタする!
慌てて烈貴は、落ちたアイスの塊と溶け汁を吸いとらんと素早く美葉の太腿に口を押し付け。
やはりタコのように口をすぼめながら
ジュルジュルと吸い立てたり、舐めとらんと舌を這わせる。
「!」
突然の展開に息を飲み、目を丸くする美葉。
が………………
一心不乱にアイスの溶け汁を舐めとっている烈貴の舌の感覚と、脚の付け根で揺れ動く頭の風景が。
当初くすぐったく感じるだけだった美葉に、想定外の淫靡な思いを生み出していた。
ポップアップテントの中での出来事ではあったものの、やはり気になり。
辺りを見回す美葉。
烈貴の頭と舌は、次第にアイスの溶け汁の流れ込んだと見られる、美葉の脚の付け根の真ん中へ近付いて来る。
(この、感じ………………)
チロチロと、自分の肌を舐め回す烈貴の柔らかな舌が………もしかして?な部分に接近しているシチュエーションそのものに支配され。
美葉は、ただただ瞳を閉じ。
じっとしている。
自然と息が弾んでいく………
………と、あと一歩!というところで顔を上げる烈貴。
彼もまた、息が上がりそうな感じに見えた。
「ゴメンね。
こぼしちゃって」
バツの悪そうな烈貴を、美葉は上気した、それでいて複雑な表情で見つめる。
アイスを溢したことに対してでないのは、間違いない。
おもむろに烈貴に抱きつく美葉。
「………美葉ちゃん?」
驚いている烈貴をよそに、無言で美葉は自分から唇を合わせる。
積極的に舌を絡めて来る。
美葉の舌は………
食べたばかりの"イガグリ頭の少年”がトレードマークのアイス・バー、ソーダ味の味がした。
状況を理解出来てはいなかったが、烈貴も
"渡りに船”
と応えていく。
ついでと言っては何だが、口づけの最中に伸ばした手で美葉の臀部を撫で回したり、掴んで揉みたてていく。
多少荒い力加減になったかも知れないが、美葉は拒まない。
一旦、唇を離し。
切なそうな顔で烈貴を間近に見つめる美葉。
「………私、お尻、おっき過ぎだよね?」
美葉の、その一言で。
先程"試運転”を済ませたばかりの、烈貴の脳内2ストローク・エンジンに再び火が点いた!
「………ううん!!
全然イイよ!
全然サイコーッ!!」
烈貴は、クラゲの有無を改めて確認することにした。
二人で海へ入る為だッ!
続く
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