「中井選手も山田選手も厳密には新潟にゆかりがあるだけ。
ネタ作りか?」

「中井選手は千葉県民だし山田選手は北海道民だろ?
もっと県民の為に金を使え」

といった辛辣な声が上がっている。

そう、言いたいことはわかる。

しかし。
山田選手は新潟県内の専門学校に通う北海道の方なので、それは決定的に思うが。
中井選手が現在、どの県の住民票を持っているか?は定かではない。
今現在、彼女は千葉県にお住まいのようだが、実家は相変わらず新潟市内に有る。

だが問題は、そんなことではない気がする。
先に紹介したコメントのように思える方も、居て当然だと私自身も感じるのだ。

このオリンピック期間中、弊ブログ内でも中井選手の活躍と努力を讃える内容の記事を書いた。
フィギュア・スケート不毛の地であるにも関わらず大きな夢を育み、幼くして一人故郷を後にし武者修行の道を選んだ、その覚悟と心意気が実を結んだストーリーをだ。

だが。
果たして、その事実を彼女の故郷である新潟はどう受け止めたのか?
私は気になっていたのである。

ミラノ・コルティナ五輪の後、真っ先に形を以て中井選手を讃えたのは千葉県市川市であり、千葉県だ。
無論、単身移って来た中井選手に対し千葉県側の受け入れや養育が無かったら、今回の銅メダルも無かったのは事実だと思う。

だが、こうして千葉県側が知事様はじめ諸手を上げて中井選手を讃える賞やイベントを惜しまなかった影で、故郷である新潟県側は何も用意しようとはしなかった。
これが何を意味するのか?
私思うに、そこには相変わらず根強い新潟県のムラ社会が垣間見えて来るのだ。

平野歩夢選手、冨田せな選手、小野塚彩那選手をはじめとする県出身者のスキー・スノーボードといった「雪」の競技のメダリストに対しては真っ先に県民〜とか騒いだはずが、こと「氷」の競技に関しては前例が無い為か?
だとしたら"前例が無い”という事実を、どう受け止めるかによるのではと私などは考える。
前例が無いから解らない、知らない、だから評価出来ない………なのか?
前例を造った"開拓者”だからこそフロンティア・パイオニアとしての努力・苦労を讃えるべき………と考えるのか?
少なくとも、今回の中井選手に対する新潟県側の対応は前者だったのではないかと、私は思わざるを得ないでいる。

タイミング的にみても「周りから騒がれて、やっと重い腰を上げた」感しか漂わない県民栄誉賞など、当の中井選手に嬉しく思って頂けるのだろうか?

この姿勢を改めない限り。
中井選手のように
"故郷を捨てていくしかない”
新潟の若者は、後を絶たないのではないだろうか。