軍用トラック室内。
すっかり黙り込み、座ったままのオペレーター兵に麻衣は話しかける。
「Hey, is it possible to change the target of a command's attack?」
(ねえ、コマンドの攻撃目標を変えることって出来るの?)
既に敵味方の関係など、この空間には無意味なことであった。
オペレーター兵はイスロ側の人間でありながら、ゲリラ式戦闘ヒューマノイドという戦闘能力でアドバンテージを取られた相手の麻衣には抗えない。
かと言って、部隊長であるセルピエンテに逆らうことも出来ない。
当然ながら麻衣にとっても、イスロ戦場型戦闘ヒューマノイドのコントロールについてはオペレーター兵に委ねるしかない。
互いに最良の妥協点というものを模索するしかなくなっている。
オペレーター兵は難しい顔をしながら答えた。

We can change the command if it matches the list, but that doesn't mean you can just enter anything」
(このオペレーションシステム内での有効なコマンドは幾つか有るが、限られている。
それに合致したコマンドであれば変更も出来なくはないが、何でも入力すれば良いというわけではない)
麻衣は、特別なことでもないかのように尋ねた。
(攻撃目標を"隊長”というのは?)
思わずオペレーター兵は目を見開いて麻衣を見る。
It might not even be a valid command in the first place!」
(バカな!!
そもそも、有効なコマンドではない可能性もある!)
キツい表情に変わった麻衣が迫る。
(やってみなきゃ、わかんないでしょ!)
オペレーター兵は冷や汗をかきながら、努めて落ち着いて麻衣を説得しようとする。

(………仮に君の思惑通りになったとしても、帰還後の我々イスロの人間に命の保証は無いんだよ!!)
麻衣は少し意地悪そうな顔で言う。
(大丈夫!
わたしに脅されて仕方無くやった、って言いなさいよ!!)
オペレーター兵は
"そういう問題じゃないんだがな………”
といった困った顔でパソコンへ向かった。
「So, will you really guarantee my life!?
I'll make sure you testify!」
(じゃ、ホントに俺の命の保証をしてくれよ!?
証言してもらうからな!)
「Yeah, that's good!」
(うん、いいよ!)
オペレーター兵は、戦場型戦闘ヒューマノイドの攻撃コマンド選択画面を開き。
恐る恐る入力を始めた…………
港区方面から現場を目指していた剣持刑事ら警視庁パトカー一座は、首都高都心環状線から5号池袋線に移り。
板橋本町出入り口で降りて一般道を北へ向かった。
サイレンを鳴らしながら走る緊急車両を、前方の一般車両達が続々と端に避けて行く。
剣持は、約束を思い出していた。

華裏那に対応の遅れを指摘された、警察の不手際を挽回しなくてはならない。
(警察も、このような体たらくでは許されません!!
今後は更に気を引き締めて参ります!!)

〈時間との勝負②・完〉
※文中の団体・組織名及び人名は
実在するものと一切関わりありません
キャラクターアプリ;Picrew.me ChatGTP
Gemini






