第一高等学校の生徒玄関まで辿り着いた栄太と山本君の二人は、扉の陰から外の様子を伺う。
玄関にある門のせいで中央広場の詳しい様子までは目視が難しいが、イスロ兵達の注意がおおよそ、こちら側に向いてないことは察した。
栄太は、生まれて初めて手にする実銃………しかも軍用の機関銃M4A1の重さを感じとっている。
素人の成人男性でもズッシリとした重さを感じるレベルには違いない。
それが決して豪傑とは言えない体格の素人の少年、栄太にとっては予想以上であることは当然だった。
ただ幸運とも言えたのが、この銃を所持していた兵士が使用最中で麻衣に倒されたことにより、従来の射撃までのプロセスである安全確認・銃弾装填・安全装置の解除とモード選択といった手順を全て省くことが出来。
後は素人の栄太でも引き金を引くだけで、フルオート(連発)で銃撃可能な状態にあったことだ。
そもそも、栄太自身も"引き金を引く”ことしか思い浮かばない。
背後に控える防具姿の山本君とアイコンタクトする栄太。
「………よし!
突撃だ!!」
意を決して玄関の扉から飛び出す二人。
背中を向けているイスロ兵達は、まだ、こちらに気付いていない。
ひた走る栄太と山本君。
中央広場でうずくまる皆と、取り囲む兵士達の光景が迫って来る!
栄太は叫ぶ!
「みんなぁ〜ッ!!
どいてくれ〜〜〜ッ!!」
イスロ兵達が一斉に振り返る。
彼らは二人に気付いたが、不意を突かれた形となり銃を構えるタイミングを損ねる!
栄太は重い機銃を渾身の力で持ち上げながら、雄叫びを上げ鬼神の形相で兵士達に銃口を向け引き金を引いた!!
「ウォォォ〜!!」
射撃の反動は思いの他強く、栄太はその場にひっくり返る!
それでも
"下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる”
であった!
6名居たイスロ兵のうち、1名の左腕と1名の右脚に銃弾が命中!!
「Aahhh!!!」

残りの兵士達が、ひっくり返った栄太に対し銃撃を開始しようとした、その時。
すぐさま黒い樽のような物体が兵士達に迫った………山本君だ!
「突きィ〜〜〜〜ッ!!」
「小手ェ!!」
「面ッ!!」
「胴ォ〜〜〜ッ!!」
山本君の鉄パイプが唸りを上げる!
1人は強打された右手首の骨が折れ、たまらず銃を落とし。
1人はヘルメット越しながら渾身の力で額に打撃を受け悶絶。
1人は銃を持つことによりガラ空きとなっていた右脇腹……正確には右肋骨下部を強打され呼吸が止まり、もんどり返る。
栄太と山本君による、この文字通り"急襲”によって6名のイスロ兵達が一時的ではあるが戦闘不能に陥った。
広場の生徒・学生達に悲鳴と歓声が同時に湧き起こる!
あのガキどもは!?」
エリック=ティーチャーは彼の拳銃を持つ右手を蹴り上げる!
「Good job!!!
エイタ!!!
イソノシン!!!」
エリック=ティーチャーは親指を立てて二人を讃える。
セルピエンテは逃げるように場を離れ、トランシーバーで軍用トラック内のオペレーター兵に指示を出す。
Now!!」
(戦闘ヒューマノイド達を稼働させろ!
今すぐ!!)
麻衣の同席している軍用トラックの室内で備え付けのトランシーバーが鳴り、オペレーター兵の顔が青くなる。
隣りで麻衣が睨み付けている!
If I don't follow orders, I'll be shot!!!」
(ダメだ………もう間に合わない!
命令に逆らったら、射殺されてしまう!!!)
オペレーター兵は急いでパソコンに向かい、戦場型戦闘ヒューマノイドを稼働させようとする。
そうはさせじ!
と阻止しようとする麻衣とオペレーター兵は揉み合いとなった。
その最中にオペレーター兵の指が
画面上の「Active mode」ボタンを故意ではなく押してしまった!
ギー、ガシャン!
中央広場に、再び戦慄が走る!!
〈攻防戦②・完〉
※文中の団体・組織名及び人名は
実在するものと一切関わりありません
キャラクターアプリ;Picrew.me ChatGTP
Gemini














