D大の3号館屋上に立ちはだかり。
皆が集合する中央広場を見下ろしての麻衣の登場は、単なるカッコ付けのつもりではなかった。
対して右眼の能力は通常の使い方の他、対象のメカの回路図や飛び交う信号をサーチする役割も持つ。
「アイツね。
あの余裕かましてる奴が大将」
セルピエンテを憎々しげに睨む麻衣。
本当に、今すぐにでもクリティカル 電 The End でイスロ部隊を全滅させてやりたかった。
実際、自分の立っている大学3号館屋上という高さからクリティカル 電 The End を放てば、それは可能に思えた。
クリティカル 電 The End を取り入れるに当たり、麻衣の身体に大幅な装置の追加は不可能とわかり見送られたのだが。
両腿の付け根にある発電装置だけは以前のものより大き目で強力なものが設計され、常備電力も倍以上に増やすことに成功している。
しかし。
そのクリティカル 電 The End も、今の状況では使えないことがわかった。
生徒・学生・職員達が真ん中に集められ、取り囲む部隊を狙ったにしても彼らを巻き添えにしてしまうのは明らかだった。
「どうしようか………」
腕組みをしたまま、思案にくれる麻衣に対し。
セルピエンテは笑みを浮かべながら軍用トラック車内から拡声器を取り出し、呼びかける。
手も足も出ないか!?
わかったら大人しく投降しろ!!
下手なことをしようなら、コイツら全員射殺だぞ!!」
さも愉快そうに笑うセルピエンテ。
だが、麻衣の右眼は探り当てていた。
軍用トラック三台の内、一台の助手席に兵士一人が残り。
パソコンらしき物を操作している…………
ただ、その軍用トラックへ向かう方法も慎重にならざるを得ない。
「誰か注意をそらしてくれる、もう一人居てくれたら………」
唇を噛む麻衣。
すると………人質となっている職員の中に親指を立てて掲げる者が一人。
金髪で大柄な体格、エリック=ティーチャーだ!
おもむろにエリック=ティーチャーは変身を始める!
Change!
「エリック先生!?」
周囲の皆が仰天する。
取り囲む兵士達も銃を構えるのも忘れ、ただただ呆然。
さすがのセルピエンテも両眼剥き出しの形相だ。
「くそ、コイツもゲリラ式戦闘ヒューマノイドか!?」
変身したエリック=ティーチャーは目の前の兵士をいとも簡単になぎ倒し、輪の外へと躍り出る。
「Come on!!」
兵士達に向かい、かかって来い!とアピールするエリック=ティーチャー。
慌てて命じるセルピエンテ。
さっさと撃て!!
撃ちまくれ!!!」
思い出したように銃を構え、兵士達はエリック=ティーチャーに向けて一斉掃射を開始!
エリック=ティーチャーは怯むどころか、銃弾を避けながら走ってサイドに回り込むと、端に立つ兵士へと突進!
ラグビー仕込みの強烈なタックルをお見舞いする!!
同時に、横並びに隊列を組んでいた他の兵士達も将棋倒しで吹き飛ばされる!
現場は瞬く間に騒然となった。
「………今だ!!」
麻衣は大学3号館屋上から跳び上がり。
軍用トラックへ向け、一気に急降下していく!!
〈攻防戦・完〉
※文中の団体・組織名及び人名は
実在するものと一切関わりありません
キャラクターアプリ;Picrew.me ChatGTP
Gemini


















