……………学校が終わると、麻衣は研究室へ直行する日々が続いていた。
対接近戦技の開発の為だった。

麻衣の決め技である
クリティカル電 The End
は強力な電磁破壊技だが、焦点を定める為に標的と一定の距離を必要とする為、接近戦での使い勝手に問題が見られた。
これまでは、そうした接近戦では打撃技のみで麻衣は闘ってきた。
だが今後想定されるイスロの戦闘ヒューマノイドとの格闘に向けた接近戦向けの電磁破壊技開発が急務となり、完成したのが
「Dual Shot」
(デュアル・ショット)

Dual Shot は麻衣が空中高く上がり、標的めがけて両腕を振り降ろすダブルチョップで、クリティカル電 The End の電磁破壊力を凝縮させたエネルギーを伴う。
体格差がある場合にも有効な技となる。
「かなり良い具合に仕上がったわね」
美枝も、少しは安堵の様子だ。
繰り返されたトレーニングと出力テストを終え、麻衣も一息。

(わたし、だんだん闘うマシーンになってく…………)
自分が人間の身体へ戻れる日はいつなのかと…………そう悩んだ日々すらも、いつしか忘れようとしている自分に気付く麻衣であった。
同じ頃、イスロ本部。

「フフフフフ……揃ったな。
私のカワイイ下僕達」

そこには、戦場兵士型戦闘ヒューマノイドが結集していた。

「私の信用できるのは、お前達だけだ!!
フフ……フハハハハハハハ」

独裁者・ドメニコの狂気が目覚めようとしていた!!
〈接近技 Dual Shot・完〉
※文中の団体・組織名及び人名は
実在するものと一切関わりありません
キャラクターアプリ;Picrew.me ChatGTP
Gemini
画像アプリ;You Can Perfect
