今から遡ること、8年前…………2017年の晩秋。
とあるリサイクルショップのホビーコーナーで。
私は、一式のラジオコントロール・オフロードカーを見つけた。
パッケージも説明書も無く、送信機と本体のみが透明なラップで包まれ。
”2,000円”
という値札を付けて売られていた。
今現在は既に絶版となっているが、同等グレードのものを新品で購入するとしても最安で7,000円は下らない。
その車の名は…………
CCP「JEEP WRANGLER」!!

実車は四輪駆動車たが、このモデルは後ろの二輪の駆動のみ。
足回りにはサスペンションが奢られてはいるが、前後ともリジッドアクスルで減衰緩衝機構(オイルダンパー等)も無い。
調整できる箇所は”パワー重視”と”スピード重視”の二段階ギア比切り替えと、直進性を直すトリム機構のみ。
〈注〉現在の写真


使用電波も40MHz。
動力バッテリーは単三電池6本。
ハッキリ言って、最新鋭の装備等一つも無い。
しかし、この車には。
キットカーをも凌ぐ最大の武器があった!
それは…………

完全防水!!
説明書もパッケージも不要な私は、迷わず購入。
全ては新たなるアドベンチャーの為に!
…………昔、時は1979年。
空前のラジオコントロールカー・ブーム幕開けの時代。
一台の電動オフロードバギーが、この世に生を受けた。
TAMIYA・バギーチャンプ。
TAMIYAが米国に実在するオフロード・レーシングバギーを、そのまま生き写ししたかのようなオイルダンパー装備の金属製四輪独立懸架サスペンションとともに、世間に驚異を与えた装備…………
それこそが、メカ及び動力モーター含むギアBOX全てを覆いつくした
「完全防水」だったのだ!
本格レーシング電動ラジオコントロール・バギーの草分けとしてヒットした
バギーチャンプ(兄弟車ワーゲンオフローダー)にも、間もなく伏兵が現れる。
京商スコーピオン。
AYK566Bバハバイソン。
確かにレースではバギーチャンプも凌駕されるシーンこそ増えたが、バギーチャンプのユーザー達は口を揃えた。
「あれって、防水じゃないじゃん」
道無き道、行く手を選ばず。
土埃・泥・砂にまみれた走行後の清掃は、水をかけるだけでOK!
バギーチャンプとその兄弟車ワーゲンオフローダー&フォードレインジャーのユーザー達は
”真のオフローダーとは何か?”
を常に自らに問いかけていた。
そして……かく言う私HARIMAと。
44年来のライバル三鷹とも双方、そのバギーチャンプを所有し。
オフロードに目覚めたのだった!!
…………私の買い求めた
CCP・JEEP WRANGLERには。
その頃出会ったTAMIYAバギーチャンプと同じ匂いがした。
ボンネットに貼った
”PENNZOIL”
のステッカーは、当時バギーチャンプとワーゲンオフローダーに標準で付属したデカールにも含まれていたものの一つなのだ。
私などは考える。
ホーネットの記事にも書いた通り、オフロードとは人生そのものであり。
立ち向かうオフロードマシンとは…………
漢(おとこ)の生き様そのものだ!
車の価格や車格など、関係無い。
「スタックを恐れず、立ち向かう勇気があるか!?どうか!?」
なのだ!!














