

「何よ!エラソーに!!
自分だって誰かの言いなりにしか動けないくせにっ」
華裏那に屈した悔しさ以上に、その態度を思い返す度に腹が立った。
しかし、その一方で。
華裏那が時折見せた、相反する横顔も気になっていた。

(今日は、やめとくわ)

(あたしを倒したいなら、もっとマシなアップグレードをしてもらいなさいね)

「………”あの人”。
わたしを本気で破壊しようなんて
思ってるのかなぁ………?」
コンコン
「麻衣、入るわよ」
ノックして、美枝が顔を出す。

「気分はどう?」
………華裏那に会った夜の翌日から
自宅のメンテナンス室で麻衣の点検作業が行われた。
外装の細かい破損や小規模の配線ショートが胴体内で確認された他は、決定的なダメージまで至っている結果は見られず。
研究室から助手を呼び寄せて、補修そのものは2日間で完了した。
「気分サイアク」
母の前で麻衣は、ふくれてみせた。
「サイアクなのは、本当に気分だけみたいね。
あの晩は本当に心配したけど、思っていた程のダメージは確認されなかったから。
その点は良かったわ」
身体的ダメージは補修されたが、麻衣の不機嫌は未だ補修されてないようだ。
「まったくもう!
よりによって何で”休み”の終わる晩に現るかな?あの女。
おかげで、今頃クラスでわたしの評判ガタ落ちよ」
美枝は少しだけ表情を正しながら
麻衣に伝えた。
「…………麻衣の話と、身体の状態を診た限りだけど。
華裏那は本気出してなかったかもしれないわね」
そのことは麻衣にも腑に落ちるものだった。
しかし、そうだとしたら尚更腹が立ってきた。
「お母さん!
わたしをもっと強くして!!
必殺技を増やしたりとか、どんな攻撃されてもヘーキとか、出来ないの!?」
「麻衣、落ち着いて。
今回のことで、新たなバージョンのアップグレードを検討することになったの。
対戦闘ロボット対応のね。
もちろん研究室では既に動いてるわ。
また何時、華裏那に遭遇するかもしれないしね」
麻衣の怒りは収まらない。
わたしは華裏那にビビってるわけじゃないの!
早く、あの女をグゥの字も出ないくらいに叩きのめしてリベンジしたいの!!!」
美枝は驚きを隠せなかった。
この子に、こんな闘争心があったとは!
…………しかし、こうも思った。
いずれにしても、対策は急がねばならない。
美枝は娘を、これ以上刺激しないように部屋を出ることにした。
「わかったわ。
お母さん、これから研究室へ行ってくるから。
所員のみんなにも、よく伝えておくね!」
「ホントだよ!!」
麻衣は拳を振りかざしながら
母を見送った。
今度会ったら、余裕かませられないようにしてやる!!)
………しかし。
闘うことの真の意味を麻衣が知る日も、そう遠くは無かった。
〈強くなりたい!・完〉
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