4月17日㈰ クラブ飛行場
………今年も長い「冬眠」から
ようやく飛行場が目覚めた

久しぶりに集まったメンバー

何人かが今年初の再会
あちらこちらで年頭の挨拶(笑)





前日まで雪解け水で
グシャグシャだった滑走路も
すっかり乾ききりベストコンディション!








やはり芝の滑走路が一番似合っていた

午前中は地上の風向・風力とも然程問題無く
ベストコンディションに思えたが

上空ではしきりに左右に振られる乱れ方が気になってはいた

それでも上昇・滑空とも問題無く

午前中二度のフライト全てを綺麗な着陸の帰還で今シーズン初の飛行場フライトを成功できた

クラブ員方々との和気あいあいな昼食を済ませ
では午後の上空の風はどうかな?と
三回目フライトを開始
しかし
それが viki 2 の最後のフライトとなってしまうとは知る由も無かった

発航させ
いつものように上空へと向かわせる為にパワーいっぱいの上昇を続けながら
何度目かの旋回をさせた後
いきなりコロン!と機首が真下を向いた
あっという間の出来事だった

viki 2 は真下を向いて
唸るような音を立てながら猛烈な速度のまま
滑走路脇に横たわる川=岩だらけの渓流へ
落ちて行った
激突の衝撃で外れた主翼は雪融け水の速い流れに乗せられて流されて行き
変わり果てた本体だけが水に埋もれていた
何故こんなことに?
あまりに突然なことに
しばらく現実を受け止められず
ただただ感情を押し殺したまま
残された viki 2 の残骸を拾いに川へと入っていく自分が居た
ここ最近………いやそれ以上に
午前中二回のフライトでは全く問題無かったのに
この時のフライトを観ていたギャラリーのお一方からは「ノーコンぽい落ち方だったね」と聞いた
一方旋回時だったことから私自身は
グライダーに有りがちな翼端失速の可能性も
考えた
先に記したように午前中から上空は乱流気味だったので影響があったか?との疑問に
もうお一方のギャラリーからは
「機速が充分でない時に旋回中にいきなり追い風を食らうと失速も有り得る」
との意見も
とにかく
原因=理由が知りたかった
6年前の秋
今は亡き先輩から譲っていただいた機体
「ちょっとクセがあるから要らないんで
HARIMAさんにあげるよ」
ラジコングライダーだけでなく
フリーフライト機にも精通する
私の最も尊敬していた先輩は
私に viki 2 を託した2年後
突然の病気で天国へ旅立たれた
クセのあるどころか viki 2 は
サーマル・ハンティングでは抜群の性能を示し
絶対出会わない条件と見限っていた
このクラブ飛行場でも何度もジャイアント・サーマルに乗れた………私の至宝の機体となっていた
この機体を与えてくださった亡き先輩に
感謝の言葉も見つからず
未来永劫大切にすると誓っていたはずだった
だからこそ
このような現実を未だ受け止められず
今になり悲しみと猛省の思いに包まれている




