
…………今日は水っぽいですが、雪が降っていたので。
スチレン翼ライトプレーンにて降雪飛行実験です。
喜んで!!(笑)
私が、何故このような天候にも関わらずフライトをしたがるのかと言いますと…………
雪のような固形物を浴びることによる、飛行への影響を調べています。

平常と変わらぬフライトを見ることができるか?
若しくは、大幅に飛行性能を落とすか?
確める実験に最適と思われるのが、こうした基本的模型飛行機なのです。

更に、雪の水分による劣化を極力受けない素材としてのスチレン。

…………今日の降雪フライトも、上昇・滑空ともに特に不安定要素の無い結果となりました。

着雪シュプール。
今日は湿って柔らかい雪の為、つんのめったりしました。

…………飛行中に飛行機が受けると見られる、降雪の影響として考えられるのが、主に翼の性能に関することです。
飛んでいる時の翼、特に飛行機が空に浮く為の中心的な役割を持つのが主翼。
飛んでいる時の主翼の表面には、空気の流れと翼の間に「境界層」という、薄い空気の膜が出来ていて。
境界層の部分は流れが無く、翼の形に沿って貼りついた状態になっていると航空工学・流体力学では唱えられています。
これは空気中を移動する航空機の他、水を進む船などにも同じことが存在するとされています。
何故なら、空気も水も。
流れる物質=流体となった時に「粘りけ」が発生するからです。
皆さんも、水泳している時や。
自転車に乗っている時に、水や空気が御自分の体にまとわりつくのを感じることでしょう。
それは水や空気には本来、粘りけがあり。
水や空気と自分の体との間に境界層という膜が出来て、接着剤みたいにまとわりつかせているからなのです。
航空機、とりわけヘリコプターやドローン以外の飛行機は。
この原理を利用して「空気の流れをまとわりつかせながら」、空に浮く為に工夫して造られた形の主翼を使って飛んでいるのです。

しかし。
氷や異物か何かが主翼の表面にくっついてしまったり。
主翼の表面が壊れたり、飛行機の姿勢が乱れたり等の原因で、この境界層が壊されたり剥がれてしまったりすると…………
空気の流れが、まとわりつかなくなり。
主翼の周りの空気の流れが乱れ、飛行機は浮く力を失ってしまいます。
これを「失速」と言って、飛行機墜落の原因となります。
もし、水泳の時に。
皆さんの体に水が全くまとわりつかなくなったら、どうなるでしょう?
いくらあがいても、前に進むことはできないでしょうね(笑)。
…………雪が降っている時に飛行機を飛ばすと。
普通に考えれば、胴体や翼など機体の全てに雪が当たっているはずです。
雪が溶けて水滴になったりしているかもしれません。
当然、飛行機を浮かせる為の大事な部分・主翼の上にも雪や水滴がぶつかったり、乗っかったりしているはずです。
それが原因で、主翼を覆っている大事な「空気の流れの接着剤」、境界層が壊れたりしないのでしょうか?
そして…………機体は不安定になり、墜落したりしないのでしょうか!?

ところが。
これまでの飛行実験では…………
雪の降っている中でフライトさせても、この機体が突然不安定になったり。
墜落したことは一度もありません。
しかし、もっと詳しく調べれば、ほんの少しでも通常とは違う現象が起きているのを発見できるかもしれません。
これは、今は最も基本的な模型航空機であるフリーフライトのライトプレーンで行っている実験ですが。
最終的には更に高度な模型航空機や、人の乗る航空機にも通じることと、私は信じています。
その説明をするには、皆さんに「レイノルズ数」というものについて御説明しなければなりませんが、それについては次回以降のお楽しみに!!
