今日の予報では雪…………
ライトプレーンによる、降雪時飛行実験を楽しみにしておりましたが。ラジコン機にすれば良かったかな(笑)。
しかしながら、前回と違い。
動力ゴムを普通の灰色ゴムから、よりたくさん回数を巻けるアメリカ製競技用ゴム「TAN スポーツ」へ変更!
「TAN スポーツ」ゴムは、世界中の競技用フリーフライト機で使用されていて、国内選手権や世界選手権に出場する代表選手も愛用しています。
今回使用するゴムも、そうした選手の使用するのと同じ物を機体に合わせてカットした物で。
灰色ゴムと幅や量は同じでも、巻き数だけでなく伸びも全く違い、また安定したトルクを得られるハイ・パフォーマンスのゴムです。
ただし、このゴムを国内で入手するには。
アメリカの販売元 FAI 社から直接輸入するか、
ゴム動力模型飛行機の専門店・コトブキさんから購入することとなります。
一般の御店では購入できませんので御注意ください。
…………TAN スポーツ・ゴムのパワーは。
ご説明の通りの安定した飛行を見せてくれました。



今日も滑空も、とても安定感あるものでした。



数回のフライトのうち。
「雪山へ不時着」したことも(笑)


あとは敷地内に無事、帰還してくれました。

さて。
皆さんは、私がフリーフライト機をボンボンと飛ばしているのを御覧になり。
操縦も出来ない機体が、検討も付かない場所まで飛んで行くのは不安ではないのか?
何故…………操縦もせずに機体を、あれ程高く上昇させられることが出来るのか?
と思われていたのではないでしょうか。
実は、フリーフライト機も。
ラジコン機のように操縦は出来ませんが、おおよその着陸地点を予測してフライトさせることが出来ます。
上昇高度も、ある程度狙い通りに獲得出来ます。
「飛行パターンの調整」で、それらが可能となります。
例えば、この機体はプロペラの向きを真っ直ぐではなく予め、わざと右へ大きく捻ってあります。
この調整を「右サイド・スラスト」と言います。

この「右サイド・スラスト」の本来の目的というのは、右回転するプロペラの力の反動によって機体本体が左回転してしまうのを防ぐ為ですが。
ライトプレーンの場合は「右螺旋上昇・左螺旋滑空」という飛行パターンを確立させる為に、プロペラ動力の方向を敢えて右へ向かわせる意味もあります。
同時に、この機体の垂直尾翼の方向舵(機体の左右向きを決める可動部分)も、わざと左へ予め曲げて固定してあります。
これを「左ラダー」と言います。

「左ラダー」固定によって、上昇時には「右サイド・スラスト」が効いている機体が右へ行き過ぎない様に抑え込み。
パワーの方向を極力上空へ向けさせます。
そしてパワーの終わった機体が滑空を始めると、今度は逆に。
機体を左旋回させながら螺旋状に降ろして行く役割を果たします。
この「右サイド・スラスト」と「左ラダー」という二つの調整をうまく組み合わせ、機体はパワーのある上昇時には右へ旋回しながら螺旋状に上昇して高度を獲得し。
パワーが終わり、滑空に入ると逆に左へ旋回しながら螺旋状にユックリと降りて来ます。
※旋回半径の大きさも、必要に応じて調節出来ます
この調整のおかげで、コントロールの出来ないフリーフライト機でも。
ただひたすら遠くへ行き過ぎてしまったり、ただ真上に上昇した後でストーン!!と墜落してしまうのを防ぎ。
なおかつ滞空時間を稼ぐことが出来ると同時に、結果的にフライヤーの極力近くに着陸させることが出来るのです。
これが、フリーフライト機の飛行パターンの基本となります。

ただし、機械式制御の大型な国際級フリーフライト競技機や。
微妙なパワー加減の必要なインドア・フリーフライト機、翼端投げ式ハンドランチ・グライダー等には、この機体のような右➡左パターンでなく、右➡右や左➡左の飛行パターンを採用している場合もあります。
…………いかがでしたか?
操縦の出来ないフリーフライト機を、いつも私の近くに帰還させている「魔法」が御解りになられたかと思います(笑)。



