私の今シーズンのフライトは、フリーフライトを精力的に行いたいと思っております。
今日は。
ラジコングライダーではよくやっている斜面上昇風=スロープ=ソアリングをフリーフライトで行おう!という以前からの目論みを実行に移しました。

今回の機体は。
ラジコン機によく用いられるバルサリブ組みとオラカバフィルム張りで、胴体はバルサ。
主翼長は1,000mm という、私がこれまで御紹介してきたフリーフライト機の中ではF1Gと並ぶ大きめサイズであり更にマテリアルがラジコン機風な点が新しいです。


上ではなく、機体下に向いている垂直尾翼はフリーフライト機に用いられやすい手法ですが…………問題はこちら⬇
機首に付いている「垂直前翼」。
(白い部分には、バラスト(オモリ)が搭載されています)
これがフリーフライトのスロープソアリングに威力を発揮する装備です。
国際航空連盟の競技種目に F1E というカテゴリーがあります。
F1E はフリーフライトでのスロープソアリングの最高峰競技ですが、その出場機体にも垂直前翼が取り付けられています。
※(ただし F1E は垂直前翼の舵が方位磁石で制御されるのに対し、今回の機体にはそれが付いていません)
何故これが必要かというと、他のフリーフライト機が概ね常に旋回しながら飛行するのに対し、スロープ機は常に山の斜面上昇風と正対し真っ直ぐに飛んでいなければならないところにヒントがあります。
操縦できるラジコン機と違い、フリーフライト機が斜面上昇風と常に正対して飛び続けるには工夫が必要なのです。


…………そして。
こちらが自動降下装置デサマライザー⬇

<飛行中>
こちらの、黒い部品がタイマー。
中に特殊な粘土が入っていて、引っ張るとゼンマイのように回り出します。
シャフトに引っ掻けてあるラインは引っ張り用ゴムを介して水平尾翼に繋がっており、飛ばしたい滞空時間に合わせてタイマーにグルグル巻きにしてセットされます。

そして。
飛行中に時間が来ると…………

<デサマライザー作動時>
タイマーからラインが外れ、パン!という音とともに。
水平尾翼が跳ね上がり、機体は強制的に「飛行できない状態」にさせられ。
サーマルや強風にさらわれることなく、自動的に降下できる…………という仕組みです。
やはり。
これが有ると無いとではフリーフライト機のフライトでの安心感、そして帰還率?が違います。

また、フリーフライト機のスロープ・ソアリングで必要なのは。
ラジコン機以上にウェイト(オモリ)配分に調整を費やさなくてはならない点です。
今回私も何回かウェイト量を足し引きし、尚且つ垂直前翼の面積まで調整を繰り返し。
ようやくベストなセッティングに辿り着きました。

しかし、一旦その日のセッティングさえ決まってしまえば…………
後は楽しいばかり!

越後三山へ向かって投げるフリーフライト機の発進の爽快感は格別です!

何回か飛ばしましたが着陸時に森へ向かうのを見て、少し嫌な予感?がしましたが…………

飛ばし込むごとに、ベストなソアリングとなっていく愛機に御満悦でした!




…………が!



…………嫌な予感、的中!?

…………裾野で高度を下げて行くはずが、突然の強いサーマルに機体が乗り再び上昇。
行く先は高さ30メートル級杉の木の森!
マズイ(汗)(汗)!



この時に限ってデサマライザーのセット時間が長目に…………
まさかこんなタイミングでサーマルに乗るなんて。
機体は30メートルの杉の木の懐へスッポリ収まってしまいました(泣)。


この高さ、この大木だと。
もはや木登りのレベルではありません。
当然、常時携行している釣竿など到底届くはずもなく。
近くにあった丸太を大汗かいて持って来ても及ばず。
急遽ホームセンターへ走って、回収に役立ちそうなものを探しても見つからず。

気温は既に30℃、熱射病・熱中症の恐れと…………何より最近、この近辺でクマが発生し。
無防備単独で森へ入るのはリスクが多過ぎました。
暫く、頭上に取り上げられた機体の姿を名残惜しく見つめ…………落胆し撤収いたしました。
機体回収の為に費やした、足場の悪い野山を駆けずり回る三時間という時間と。
真夏並みの強い陽射しと暑さで体力を消耗し、心身ともに疲れ切りました。

模型飛行機を始めてから、大自然の厳しさというものを心得ていたつもりではありましたが。
この度も思い知らされることとなり、反省と今後の行動を考えることとなりました。

今一度、落ち着いて。
何とか、機体を救出できる法を考えたく思います。