先日。
我がラジコンクラブのメンバーであるMさんという方が去る3月に亡くなったお話をしました。
Mさんの所有されていた多数の機体は、各クラブ員皆さんと形見分けとなりました。
その最後に残った一機を私が引き取らせて頂きました。

ドイツ・マルチプレックス社製電動グライダー「イージーグライダー・プロ」という機体です。
主翼の長さは1.8M。
この白い機体は、このメーカー独自開発のエラパーという特殊なスチロール素材で出来ていて、柔軟性に富み衝撃に対し強さを持っています。
Mさんは、飛行場にスロープにと、この機体を果敢に飛ばして操縦技術を磨かれておられました。
受け取った機体には、これまで私が使用して来た動力系とは違い、現在主流となっているブラシレス・モーターとリチウム・ポリマー電池(リポ)が搭載されていました。


ブラシレス・モーターとは、皆さんがよく御存知の+、-の二つのケーブルで回すブラシ付き直流モーターと違い、御覧の三つのケーブルを使い常に電気の流れを変えながら回すという交流モーターです。最大の利点は、回転部分に+-のブラシという接触部(回転の邪魔になる)が必要無い為、ロスの無い高回転とモーターそのものの寿命が長いことです。
リチウム・ポリマー電池は、それまでの乾電池型充電式のニッケル系電池と比べサイズが小型軽量な上、高い発電量を得ることができます。
ですので、ブラシレス・モーターとリポ電池の組み合わせは現在の電動ラジコンのパワーソースの主流となっているのですが、私自身は相変わらず流れの逆を行くブラシ・モーターとニッケル系電池のコンビを貫いて来ました。
その組み合わせでも、ケーブルの取り回しがシンプル・機器の取り扱いが楽で安心という利点があったからです。何より、私には車ラジコン時代から数えると30年以上の付き合いの組み合わせなのです。
しかし。この機体を前にした私には「そろそろ、先へ進んだら?」というMさんの声が聞こえた気がしました。
人には何かを大きく変えようとする時に、きっかけというものが必要なのでしょうね。
