三年前の暮れに、只見線を走る車両と同じキハ40系ディーゼルカーの特集を組んだ「鉄道ファン」という雑誌を買ったきりである。
往々にして雑誌という出版物は「新しい事物」を広めることが中心に作られ、新商品などをアピールする為の広告塔にもなっている。
スキー用具にしても、ラジコン飛行機にしても、たとえ型遅れでも現所有の物で充分事足りている私にとって、今のニューモデルには食指が動かない。
よって、書店で一回二回ページを開いた段階で「もう、いいや」となることが多い今日この頃である。
……しかし。
そんな私でも今月発売のこの雑誌の特集には興味を持ってしまった。

まず、表紙の「スキーブーム復活!!」というサブタイトルに不覚にも惹かれてしまった(爆)。
スキーブームは過ぎ去ったと言われて久しい昨今、こんなセリフが謳われたことはおそらく無かっただろう。
何より、POPEYE。
私自身、学生だった'80年代後半にはよく買って読んだ記憶がある、いわゆる若い男性向けファッション雑誌(この表現も我ながら笑)。
悪い表現を使うと「女の子(大人の女性にでなく、あくまで子)にモテる為の?情報ステーション」でもあった。
この号を開いてみても相変わらずそうした「伝統が守られている」のがわかる記述があり、思わず呆れるというより微笑ましさと懐かしさでほくそ笑んでしまう。
そうした先入観半分に読んではみたが、以外にも今回のスキー特集は新鮮さを感じるものだった。
レルヒ少佐によるスキー伝来時代から始まり、50~60年代、70年代、80年代、90年代、00年代以降と各時代別の特徴を説きつつ日本のスキー移り変わりをあくまで簡潔に面白く書き連ねた記事には感嘆の声を上げたり腹を抱えたりした。
また、元々この雑誌が米国文化推奨の姿勢の強かったせいもあるかと思うが、米国で生まれ現在のフリースタイルスキーの元となった当時の「Hot dog」スタイル・スキーの紹介もあった。しかし今回、私の目を惹いたのは巻頭特集の、現在の米国オレゴン州ポートランドのスキー事情について。
「技を切磋琢磨する」といった日本式?風情は全く見られず大自然と親しむことを第一とし、マテリアルも新旧交々でこだわらないアメリカ式楽しみ方のスキーは、私も共鳴できるものだった。