・・・・・・周囲の山々の雪も溶け、本格的なラジコングライダーの季節となりました。
今月に入りましてから、私も動力無しのグライダー(ピュア・グライダー)のフライトを開始しています。
ピュア・グライダーとは、モーターなどの動力を一切持たず、熱上昇風や山岳斜面上昇風など自然の気流を利用して長時間飛ばすグライダー本来の姿です。
私が現在持っているピュア・グライダーは以下の二機です。
もともとハンド・ランチ・グライダーといって、フライヤーが自分の手で空中へ投げ上げてサーマル風をとらえる方式の軽量グライダーですが、微風でも充分飛び回ることができる性能を最大限生かし、山岳でも重宝する機体です。
5月5・6日と、いつも微風しか吹かない山岳でも飛ばしてみましたが、いづれの日もうまく風に乗り長時間のフライト(ソアリング)を成功させました。
現在の私のプロフ写真に使用している機体です。
お気付きの方もおられるでしょうが、上のG21に比べるとほぼ同等サイズながらかなり重く仕上がっているグライダーです。
この機体はさすがに手で投げるのではなく、ゴム索を使用したショック・コードという道具等を使い空中へ上げるか、山岳の斜面上昇風に乗せて飛ばすことになります。
そして現在、この機体との悪戦苦闘が続いています。
G21とはまるきり違う性格の機体で、飛ばすのにコツを必要とします。
本来このロビンを飛ばすには斜面上昇風のビュンビュン吹く山岳が適しているのですが、ロビンに限っては昨シーズンその山岳でも操縦がままならず遭難した経験がありましたので、今シーズンは本格的な山岳フライト=スロープ・ソアリングに入る前に機体の点検・動作チェック並び自身の腕馴らしも兼ね、敢えて微風の山へ持ってきました。
ラダー機(垂直尾翼のみで方向舵を行う機体)というのは、往々にして反応がワンテンポ遅いのが通例ですが、この機体は特に遅く「ノーコン(操縦不能)か?」と焦るくらいです。
上半角も充分に有り、ラダー面積も舵角も充分過ぎる程なのに舵がなかなか効きません。
発航→滑空→着陸といった基本動作一つ行おうにも、まずは機体の反応が鈍過ぎます。
そうこうしているうちに、いきなりコロッと翼端失速を起こし、地上数Mでアタマから墜落!
ガシャガシャ・バキーン
数百M離れた場所からでも被害の度合いがわかる、嫌~な音です(汗)。
機体を回収すると、主翼の骨組みが何本か折れ、表面のフィルムは上下とも割れていました。
・・・・・・それでもその場で応急処置をして何とか再フライトを数回させましたが、やはりその後も2回翼端失速を起こしました。
では機体のスピードを増せば安定するか?といえばそうでもなく、機速が乗ったら乗ったで反応の鈍さは相変わらずです。
機体がほぼ満身創痍になりかけたところで、フライトを切り上げました。
片側が3分割されてしまう程の主翼破損でしたが、何とか飛行できるまでには戻しました。
本来はフィルム総張り替えものですがそこまで行う必要もなく、折れた部材達もそのままで接着でき、強度も復元されています。
見栄えが今一つですのでフレキシブル・デカールを患部に貼って誤魔化そうと思います。
・・・・・・・そんなこんなで散々な今シーズン試験飛行となったロビンですが、一つだけ感心したことがありました。
その頑丈さです。
総重量500gを越える機体で翼端失速を計3回も起こして墜落させると大抵は機体が木っ端微塵となるはずですが、このロビンは上の写真程度の被害で済んでいます。胴体は機首が削れた程度。やはりテトラ製のバルサ・キットは評判通りの頑丈さと言えます。
今後ロビンのフライトに関する対策としては、主翼端の捻り下げを改めてセッティングし直すことと、ラダー・リンケージをもっと確実にダイレクトに動かせる(サーボの動きが有効に伝わる)方式に作り替えることを考えています。
とにかく、今よりも良い反応(レスポンス)を実現できる機体に仕上げること。
機体を軽くする方法はいくらでもありますが、強風の山岳スロープを飛ばす時には必ずしも「軽いことは良いこと」と限りません。或る程度の重さがないと、風に負けて機体を失いかねないのです。
敢えて機体をダイブさせ続け、スムーズに機体を走らせ尚かつ浮かすことのできる操縦技術。そしてそれに応えることのできる万全の機体セッティング・・・・・・
課題は多く時に頭を悩ませるかと思いますが、私がロビンとの良いコンビネーションを築いて行くには、今シーズンどれだけこの機体に入れ込めるか?というモチベーションが何より必要なことは間違いないでしょう。
・・・・・・・・ボロボロになっても、頑張ります!!!


