


私は数年前に、クリスマスの起源や意味を研究し記したある本を見つけました。
それには、イエス・キリストの生誕以前の遥か古代から、世界各地(特に北半球)で行われていた「冬至祭」が元になっていると書いてありました。
その中で特に、冬でも青い葉を保つ針葉樹の生命力を崇拝する土着信仰が、各国に存在している事実に注目しています。
古来からヨーロッパでも冬至の時期(クリスマスの時期含め)というのは長い闇に隠された太陽の力を取り戻す為に、神々や自分達の祖先が降臨し大自然に宿るという言い伝えがあり、そうした存在にその年の作物の収穫を感謝し、来る年の五穀豊穣を祈願する行事として針葉樹の生命力を崇めていた信仰を起源としてクリスマス・ツリーやリース、日本でも門松・しめ縄が現在に伝わっているという説があります。
私自身もその説に信憑性を感じております。
たとえばフランス発祥の木の形をしたクリスマス菓子ビッシュ・ド・ノエルは、そうした木々に宿る生命力を得る為に森の木の切り株を冬至の晩に家に持ち帰り、それを暖炉で燃やして灰を食べたという習わしから変化したとされています。
これらも、本来はキリスト教以前の土着信仰より発するものと言われています。
その他、ドイツのクリスマス菓子シュトーレンには木の実や果実など大自然から得た食材やバターが、日本の正月のおせち料理にも海の幸の他農作物や山の幸がふんだんに使われています。
これらは全てその年の収穫への感謝と新年の五穀豊穣祈願を意味している行事の一環とのこと。
そうした様々な事情と時期とイエス・キリストの生誕とが重なって、現在のクリスマスが完成したという学説の存在。
特定の宗教というよりはもともと大自然そのものへの信仰として、私自身も受け止めております。