上の写真は、飛ばし続けて4年目のペーパー・グライダーの主翼です。
組んだばかりのころは、真っ白なケント紙の翼でした。
手で投げたり、ゴムで射出したりする時に、調整がうまくいかず地面に突っ込んだり、長時間飛んだとしても着陸場所が水たまりや泥など、また木に引っかかるなど有り難くない所だったりするうちに、何度も翼は折れ曲がり、切れ、汚れてきました。
その度に修理や手当を施して、また飛ばしてを繰り返してきました。
いいかげんボロボロになってくると、ただ破損箇所を補修すればいいというのではなく、機体全体のバランスや強度に気を付けなくてはなりません。
姿形だけでなく「まともに飛べるように直す」のが航空機の修理というものだと、ペーパー・グライダーでも学ぶことができます。
たかだか一機400円程度の紙飛行機、新品を買えば良いのでは?と考えなくもありません。
ただいつも私は、その度に機体と「対話」をします。
「おまえは、まだ飛びたいのか?」と。
そして機体から「まだ飛んでいたい」という答えが続く限り、私は直し続けます。
「もう、たくさんだ」という答えを聞いた時、私は断腸の思いで機体と別れを告げます。
この思いは、私にとってラジコン機から紙飛行機まで変わることがありません。
現在プロフィール画像に使っているラジコン・グライダー。
実はこの写真を撮る前、この機体は山中に墜落し行方不明となり、3ヶ月もの間雨、風、雪にさらされていた時がありました。
墜落したとみられる現場は山中の飛行場脇の林で、人間より遙かに高く成長した葦が生い茂っている場所でした。
ここだろうと検討を付けて何度も分け入っても機体の影を見つけることができず、逆に自分の現在地を見失い、遭難もしかねない状況でした。また、その年はクマが山里に頻繁に出没していたこともあり、一人での捜索は更に身の危険を感じていました。
他のフライヤー皆さんと数名で手分けして捜索しても、駄目でした。
私はどうしても諦めきれず、それから3ヶ月もの間、何度も現場に通い続け、一人で捜索しては見つからずに帰るという行動を繰り返しました。
先輩フライヤーからは「これだけ長い日数雨風にさらされたとなると、機体もメカも駄目になっているだろう。もし見つかったとしても既に使いものにはならないかもしれん」と言われ、私も気持ちにけじめを付けねばならないか?と思い始めた12月のころ・・・・
初雪が降りました。
そのおかげで人より背の高い葦の林が、一斉に倒れたのです。チャンスと思い、捜索を再開して間もなく念願の機体発見を遂げることができました。
機体がどのような状態であろうと見つかったこと自体に喜びを隠せないものでしたが、念のため動作確認をしてビックリ!
受信機、サーボ、アンプ、モーター、バッテリー。全てのメカが「生存」していたのを確認できたのです。
長い風雨にさらされ、最後には雪に埋もれてまでいたのに!
以来やはり4年、この機体は先日の記事でも御紹介したように今も元気に飛んでいます。
翼あるもの達には魂が宿っている・・・・・そんな風に私は心のどこかで信じながら、今日も機体を空へ送り出しています。

