定年後に店主 | CHOROQ COLLECTOR’S BLOG

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発足から今年で33年目のチョロQコレクターズクラブ代表が綴るブログです。ここ数年はトミカとホットホィールにハマリ中。時々韓ドラとK-popネタやハワイネタも挟みます。

下北沢からホビーセンターえんどうへ向かう途中に
小さな商店街を通る事があった。

この商店街は、タクシーが良く使う抜け道。
僕も中目黒から乗ったタクシーが、この道を通った事で覚えた。

またこの商店街は、時間帯により車両通行禁止になるため、
途中で迂回をさせられる。
だいたい毎回迂回していたが、ある日たまたま
通行止めをしていない時間帯に通りかかると、
今まで気が付かなかった小さな玩具店を発見した。

道が細いので駐停車は出来ず、やむなく甲州街道の、
えんどうの近くまで出て車を停め、小走りでその商店街の店へ戻って来た。

古い店だ。一目で判る。店頭にいきなりタカラの「タイマニック」やら
「ダグラム」のシミュレーションゲームが積んである。

「ウメボシ殿下」や「魔法のマコちゃん」の絵合わせなど、
僕が幼い頃のキャラクター物だ。
渋谷区内にもこんな店がまだ残っていたのかと、少し感動した。

狭い店内では老夫婦が掃除をしていた。
おじさんの方が「いらっしゃいませ、ちょっと今掃除中だけどね」
と、にこやかに笑いながら言っていた。

入り口付近にある縦長のガラスケースには、
こまかい物がたくさん並んでいるが、その中にチョロQが点在している。
ゴチャゴチャしていて非常に判りにくいが、何台もある事に間違いは無い。
チューンナップ、えとっ子チョロQ牛、ビッグフットワイルド、
GTマッドなど。
他にも「へーいブンブー」や「ワタル」などの
プルバックカーも見つけられた。





手持ちの現金はあまり無かったので、
この中からいくつかをピックアップして、おじさんに手渡した。
するとおじさんは、僕に「ちょっと待ってね」といい、
奥にいるおばさん(多分奥様)に「これ全部でいくらになるの?」と聞いていた。

おばさんはレジの打ち方をおじさんに教えながら計算していった。
計算が終わると、おじさんは僕の所へ来て
「待たせちゃってごめんね、おじさん今日初めてだから」
照れながら言うのだった。

聞けば、最近会社を退職したのだと言う。
数十年の会社勤めを終え、定年退職後に、
奥様の家業の玩具店を手伝う事にしたのだろう。
それでこの日は店の掃除をして、店内を整えていたらしい。

駄菓子がたくさん置いてあるので、
近所の小学生が集まるおもちゃ屋さんなのだろう。

このおじさんの新しい職場は、
孫のような子供を相手にする町のおもちゃ屋さんだ。



後日談だが、

この翌日、仕事の途中に近くを通ったので、
残りのチョロQを見に行ってみたら、店が凄い事になっていた。

いわゆる昔の超合金モノが段ボール箱の中にズラリと置かれていた。
ロボコン関連だけで9個。ゴレンジャー、タイムボカンシリーズ、
タカラのロボダッチ、新造人間キャシャーン、変身忍者嵐、
ポピーの名作シリーズなど約20点。
棚の上にはミクロマンのビルド基地とボトムズのレッドショルダーカスタム。

どうしたのか聞いてみると、掃除をしているときに、
棚の土台になっていた段ボール箱を開けたら、
こんな物が出て来たとの事。

迷う事なく全部取り置きしてもらい、
夕方に現金を握りしめこの店に向かっていた。