ある休日、都内の散策をする為に、いつもの仲間が集まった。
Y氏 「今日は金魚屋行ってみない?」
「金魚屋?」
Y氏 「そう。そこおもちゃ屋と金魚屋がくっついてんだよ、よくあるじゃんそういう店」
Y氏の話によると、そこは金魚の水槽の周りにおもちゃが並んでいるという、
変わった店だった。とても 「良くある店」 とは思えない。
早速車でその店に向かった。
店の前に到着。
確かに興味深い店構えだ。壁についた看板に 「金魚・おもちゃ」 と書いてあった。
店の間口は広く、両端まで全て開かれている。
まわりに広がる水槽には、確かに金魚が泳いでいた。
そしてその周りには、様々なおもちゃが積み重ねてある。
新しい物は、駄玩具ばかりで、あとはみんな古い物ばかり。
台の上に並べられているおもちゃの中で、
チョロQの文字はすぐにみつけられた。
「すえっ子チョロQ」 と 「コンバットチョロQ」
この2種類のみだが、元箱のまま積み重ねられていた。
この店を教えてくれた彼らは、既に何個も買っているという。
それでもこれほど残してあるという事は、かなりの在庫が残っていたのだろう。
ここに並んでいるすえっ子チョロQは、既に入手済みの物とは違っていた。
「すえっ子チョロQ3」 というシリーズで、
カラーバリエーションが豊富に揃っている物だった。
非常に気持ちがいい。
このまま持ち帰りたいところだが、一台380円の物が36台もの数になると、
金額的にも大きい。
コンバットチョロQもまだ見ていないうちに、
そのような決断をすぐには出来なかった。
とりあえずすえっ子チョロQは保留にして、コンバットチョロQを見てみた。
これもまた箱に並んではいたが、いくつかは既に売れたようで、
ポツポツと残っている状態。それでも36台入りの箱に、半分は残されていた。
内容はドイツ軍の主要戦車。一応全種類ある事は確認した。
箱のフタは切り取られていた為、こちらの箱は必要ないと思った。
問題はすえっ子チョロQの箱だ。
箱ごと買えば、このシリーズは全て制覇出来る上に、
この整然と並べられる保管箱も手に入るが、
一万円を超える金額を支払わなければならない。
または、今は厳選した物をいくつか買って、あとはまた後日来て少しずつ買う。
楽しみを残しながら購入する事も悪くはない。
しかし箱は諦める事になる。 店の商品をバラバラには出来ないから
箱だけ貰う訳にもいかないのだ。しかし今度来る時に残っている保証もない。
後悔するならどちらで後悔するか、しばらく考えた。
そして出た結論は、 「箱ごと持ち帰る」
こんな遠方まで何度も足を運ぶのも面倒だし、行って無くなっていたら
「あの時全部買ってれば今頃なぁ…」 と悔やむ状況になる事が、
頭の中に浮かんだからだ。
永年放置されていた古い物なので箱は少々汚れていたが、3つあったので、
その中で一番きれいな状態の物を選んだ。
あとはコンバットチョロQをどうするかに絞られたが、
ここまで来てこれ以上考える事もない。欲しいのは5台のみ。
これらの会計を済ませたところで、財布も小銭を少し残すのみとなったので、
この日のチョロQ探しは終了。
帰宅後は、後悔するどころか、箱に並べられたままの
すえっ子チョロQを確保できた事に、小さな達成感を感じていた。
続く。
