ただ、癌ワクチンはまだ研究段階のものも多く、継続的な効果はこれから少しずつ分かってくるのではないでしょうか。
癌ワクチンといっても、予防を目的としたもの、癌細胞を破壊させるものと様々なタイプのワクチンがあります。癌ワクチンを使用した癌免疫療法が最近、注目を集めてきています。
例えば、がん抗原ペプチドワクチンという癌ワクチンは、体内にがん抗原ペプチドを加えることによって癌細胞を攻撃します。
癌ワクチンを含み、癌治療のための様々な治療法が確立されれば、完治できる癌も増えてくるかもしれませんね。
今後より一層研究が進むことにより、全ての患者に効果のある癌ワクチンの開発も行われるのではないでしょうか。
しかしながら、最も多いとされるHPV16型、18型が対象となっている癌ワクチンなので、かなりの効果が期待できるのではないかと思います。
その他にも、自家癌ワクチンと呼ばれるワクチンがあり、これは患者から切り取った癌細胞を使用しています。
手術の際には病理細胞で患者から癌細胞を切り取り、ホルマリン漬けにしますが、その残りを自家癌ワクチンとして再利用するのですね。
このため、この自家癌ワクチンは、すでに手術を行った人のみが、使用できることとなりますが、オーダーメイドのワクチンのため高い効果が期待されています。
癌ワクチンなどの癌免疫療法は、これまでも様々な療法が研究されてきましたが、効果が出る人とでない人との差が激しく、使用が難しいとされてきました。
しかしながら、医学の進歩で研究も進み、現在では多くの癌ワクチンの治験が行われています。
現在では、全ての病院において癌ワクチン療法が受けられるのではなく、一部の病院や研究機関に限られています。
このタイプの癌ワクチンは、癌をすでに発症し、手術や放射線療法など様々な両方を行っても効果が見られない患者に使用されることがほとんどです。