ニコチン酸とはビタミンB3の事で、ニコチンアミドとはビタミンB4の事です。ナイアシンというビタミンの一種を用いたナイアシン療法という医学療法があります。
でも、実際にナイアシン療法でうつ病や統合失調症を改善させたという人は少なくありません。
なのに、何故、ナイアシン療法が、つい最近まで普及しなかったんでしょうね。
統合失調症とは、精神疾患の一種で、妄想や幻覚などを頻繁に引き起こす病気です。
特に、統合失調症の患者さんにとって、ナイアシン療法はとても効果のあるものだと言われています。
つまり、ナイアシンは、少なすぎても多すぎても問題ありきの物質なんです。
何故なら、自律神経のコントロールにも大きく関わっている栄養素だからです。
ナイアシン療法と同様、まだまだマイナーな心疾患ですが、双極性障害と並ぶ二大精神疾患とされているんですよ。
ただし、薬でコントロールする事が比較的安易な病気でもあるんです。
実際問題、統合失調症は、一度発症すると、うつ病のように完治が難しく、高血圧などと同様、一生つきあわなければならない事が多いと言われています。
日本でも、統合失調症という病気そのものは江戸時代からあったと言われていますよね。
そこで、この2つのビタミンBを補充する事によって、うつ病や統合失調症のような心疾患の改善に努める事が出来る、それがナイアシン療法です。
ナイアシンはビタミンですから、特別怖い物質ではありませんが、ナイアシンの過剰摂取は、様々な副作用を招くと言われています。
そして、このナイアシンが不足すると、精神状態にも様々な支障を来します。
また、日本人の食習慣を考えると、通常はそれほど不足する事も過剰気味になる事もないと言われています。
ただ、食生活が欧米化してきた昨今、やはりナイアシンのバランス調整も欧米並に難しくなって来ているのかも知れませんね。
だから、欧米と同様の医学療法も必要とされて来ているのでしょう。
心も体も疲労が嵩む現代社会、我々は、いつ、うつ病や統合失調症に見舞われてもおかしくはない現状に立たされています。
ナイアシンは、心身の健康を維持するためには、絶対必要な栄養素です。
ナイアシンの存在そのものがまだまだマイナーな日本では、このナイアシン療法を取り入れている心療内科は限られているようですね。