1月も折り返しを過ぎました。ここ数日は暖かな日が続いていますが、今週半ばからは寒気がしばらく居座るようです。体調管理に気をつけて過ごしたいものですね。
本日(18日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(25日)は、お休みをいただきます。
さて、ここで音楽ネタでも。今回は、僕の大好きなピアニスト、エヴァンス先生こと、BILL EVANSのちょっと変わった趣向のアルバムを取り上げてみます。
WITH SYMPHONY ORCHESTRA / BILL EVANS / VERVE
ジャズ・ピアノの巨人、BILL EVANSといえば、ピアノトリオでの演奏が圧倒的に有名ですが、このアルバムはタイトルが示すように、ピアノトリオ+シンフォニー・オーケストラの共演という大所帯での吹き込みになっています。そして、BACH、CHOPIN、SCRIABINなど、いわゆるクラシック音楽を取り上げている、珍しいアルバムでもあります。メンバーをみると、BILL EVANS(ピアノ)、CHUCK ISRAELS(ベース)、LARRY BUNKER(ドラムス)、または、GRADY TATE(ドラムス)によるピアノトリオに、CLAUS OGERMANの編曲・指揮によるシンフォニー・オーケストラが加わった大編成で、1965年の録音であります。EVANSのキャリアは、レギュラー・ベース奏者によって4期に分けて考えられることが多く、第1期のSCOTT LAFARO、第3期のEDDIE GOMEZという饒舌な2人と比べると、第2期のCHUCK ISRAELSは堅実ながらも地味な印象を受けますが、本作で取り上げているようなクラシック音楽との相性を考えると、EVANSのピアノの繊細さが引き立つ、このISRAELSが適任に思います。サウスイースタン・ルイジアナ・カレッジ時代にクラシック音楽を深く学んだEVANSは、クラシック・ピアノの奏法をジャズにも持ち込み、それまでのBUD POWELLに代表されるようなビバップ的なピアノから、クラシックの影響を感じさせる繊細なタッチやペダリング、洗練された和音を用いた彼独自のピアノ音楽を築き上げていきます。そういった流れのなかで、ジャズとクラシックの融合のひとつのかたちとして制作されたのが本作というわけです。曲目を見ると、冒頭のGRANADOSの「GRANADAS」では、4拍子と3拍子を組み合わせたEVANSお得意の変拍子の演奏が冴え、徐々に加わってくるシンフォニー・オーケストラもとても美しいです。BACHの「VALSE」では、ゆったりとした3拍子で寂しげなメロディが奏でられ、SCRIABINの「PRELUDE」は、明るい印象の前奏曲です。クラシック音楽が続くなか、EVANS自身の作曲による「TIME REMEMBERED」、「MY BELLS」の2曲が挟まれているのが、いいアクセントになっていますが、最後はCHOPINの「BLUE INTERLUDE」でしっとりと締めくくられます。個人的に好きなのは、美しいなかに変拍子が冴える「GRANADAS」、春の日差しにように暖かい「MY BELLS」ですかね。もともと、EVANSのピアノはクラシック的な香りが強いので、こういったクラシック音楽との相性もとてもよいと思います。できれば、ピアノトリオやソロ・ピアノといったシンプルな編成で、EVANSの弾くクラシック音楽を聴いてみたかったなぁとも思いますね。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107




























