Bar BAKER お気に入り盤紹介299。 | 「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

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日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

1月も残り少なくなりました。強烈な寒気の影響もあるのか、このところ活気のない日々が続いていますが、いいかたちで締めくくり、2月に繋げていきたいものです。みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(29日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(2月5日)は、営業する予定であります。

 

久しぶりに、アルバム紹介でも書こうかと思います。普段は、店名の由来でもあるジャズ・トランぺッター、CHET BAKERを中心としてジャズのアルバムを紹介しているのですが、今回は番外編です。最近、あるきっかけで、昔よく聴いていた音楽を再び聴いてみる機会が増えたのですが、その中の1枚です。たまたまAちゃんと話をしていた翌日に突然の訃報が流れて、僕も驚きましたが、世界的にも衝撃が走ったロック・ギタリスト、JEFF BECKのアルバムを取り上げてみます。先日、ゆるい会の記事でも軽く取り上げましたが、もう少し詳しくみていきたいと思います。

 

 

TRUTH / JEFF BECK / EMI

 

ブリティッシュ・ロックにおける3大ギタリストの1人に数えられるギターの達人、JEFF BECKが率いた伝説のバンド、JEFF BECK GROUP(第1期)のデビュー・アルバムで、メンバーは、BECK(ギター)、ROD STEWART(ヴォーカル)、RON WOOD(ベース)、MICK WALLER(ドラムス)という、後から考えると超豪華な面子が揃った1968年の録音であります。曲によっては、サポート・メンバーとして、NICKY HOPKINS(ピアノ)、JOHN PAUL JONES(オルガン)という、2人の鍵盤奏者も参加しています(補助メンバーまで超豪華)。このJEFF BECK GROUPは、ロック、ブルース、フォークを基調として、ギターとヴォーカルが熱く火花を散らすブリティッシュ・ハードロックの先駆けとして、JIMMY PAGEが率いたLED ZEPPELINとともに、ロック史においても重要なバンドでもあります。曲目を見ると、「SHAPES OF THINGS」、「YOU SHOOK ME」、「I AIN’T SUPERSTITIOUS」といったお馴染みのブルース曲のカバーが目立ちますが、若き日のROD STEWART(当時23歳!)が書いた曲が、「LET ME LOVE YOU」、「ROCK MY PLIMSOUL」、「BLUES DE LUXE」と、3曲も取り上げられている点も注目です。当時から、ヴォーカリストとしてだけでなく、ソングライターとしての才能もあったということなんですね。自ら編み出したフィードバック奏法を駆使したJEFFのギターが格好いいのはもちろんですが、それと対等に渡り合うRODの力強いヴォーカル、本来はギタリストであるRON WOODの跳ねるようなベースの音も、いい味を出しています。ロック、ブルースのハードな曲たちの合間に、JEFFのギター1本のみで奏でられるトラディショナル・フォーク「GREENSLEEVES」が挟まれているのも、一服の清涼剤のようでとても印象的です。全体的に粗削りではあるものの、ロック・スターたちの若さ溢れる共演が楽しめる、とても魅力的な1枚でありますよ。彼らのセカンド・アルバム「BECK-OLA」も負けず劣らずの名盤なので、またそのうち紹介してみたいと思います。

 

今回は、先日亡くなったJEFF BECKに敬意を表し、取り上げてみました。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107