今年も残りわずかとなりました。コロナ問題は悪化するばかりで、全く先の見えない状況が続いています。心身ともに疲弊していますが、応援してくださるみなさまのおかげで頑張ることができます。いつもありがとうございます。
本日(27日)は、お休みをいただきます。また月曜日以降、よろしくお願いします。
年末年始の営業についてですが、年末は例年通り12月31日(木)まで営業、明けて1月1日(金)はお休み、2日(土)は掃除に来るついでに臨時営業(全く来ない場合は早めに閉店します)、3日(日)はお休み、4日(月)から通常営業の予定です。
当店では、椅子を間引いて客席数を減らし、来ていただいたみなさまにはアルコール消毒にもご協力いただいています。また、普段は入口横の換気扇を回していますが、人数が多めになった場合には(客足が鈍っているので滅多になりませんが・・・)、奥も含めて2ヶ所の換気扇を回しており、空気清浄機も常時稼働しています。
今年はコロナ問題で悩まされる日々が続いて、恒例のアルバム紹介記事をあまり書かずに終わってしまいましたが、最後にもう1枚書いておこうかと思います。
PLAYS IT COOL / CHET BAKER / METRO
CHET BAKER(トランペット、ヴォーカル)が1963年~76年にかけて吹き込んだ様々な音源を集めた編集盤です。この手の寄せ集めのアルバムは様々なレーベルから多数発売されていて収録曲もかぶっているのですが、本作の選曲は興味深く、かなりレアな音源も含まれています。まず冒頭の「MILESTONES」は、MILES DAVISによる有名なモード曲ですが、1963年、フランスでのライヴ録音で、GEORGES ARVANITAS(ピアノ)、GUY PEDERSEN(ベース)、DANIEL HUMAIR(ドラムス)をバックに、かなりテンポを上げて猛スピードでバリバリと吹いています。こんなに早く吹くCHETは珍しいです。ヴォーカル曲では長年の愛奏曲「DEEP IN A DREAM」が秀逸な出来です。1976年、イタリアのジャズ・クラブ、MUSIC INNでのライヴ録音で、大親友のJACQUES PELZER(フルート)、HAROLD DANKO(ピアノ)、ISLA ECKINGER(ベース)がサイドを固めており、繊細で優しいCHETのトランペット&ヴォーカルを堪能できます。そして一番の聴きものはラストを飾る「SO WHAT」でしょう。こちらもMILESによるモード・ジャズの超有名曲ですが、1963年、ベルギーのテレビ向けライヴで、JACQUES PELZER(アルト・サックス、フルート)、RENE URTREGER(ピアノ)、LUIGI TRUSSARDI(ベース)、FRANCO MANZECCHI(ドラムス)を加えたクインテット編成による聴き応えのある演奏となっています。CHETはMILESの素晴らしさを常々語っており、回想録にもMILESのアルバムをずっと愛聴している旨を書いていますが、MILESは一貫してCHETを見下し、馬鹿にし続けていました(少なくとも表面上は)。そうは言っても気になるのか、同じジャズ・フェスに出演したときなど、CHETのライヴを聴きに来て、演奏後に感想を訊きに来たCHETに対して散々暴言を吐いたりしていたようです。話が逸れましたが、CHETの膨大な録音を見渡してみても、「SO WHAT」は僕が知る限りでは1度しか吹き込んでおらず、この音源の収録されているアルバム「BRUSSELS 1964」(landscape)は、ギャラの未払い問題による裁判でレコード会社側が敗訴して版権を失い、廃盤となっています。そんなわけで、CHET版「SO WHAT」を聴くことができるという点で、貴重な1枚でありますよ。
年内のブログ更新は、これで最後となります。コロナ問題により大変厳しい1年となりましたが、みなさまのおかげで無事に乗り切ることができそうです。例年以上に、人とのつながりや、お客さんのありがたみを実感した1年でした。応援してくださるみなさま、いつもありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。よいお年をお迎えくださいね。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
