さて、今回はCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、西海岸のスター同士の共演で、セクシーなジャケットも人気の1枚であります。

「PLAYBOYS」 (pacific jazz)
CHET同様、男前のアルト・サックスのスター、ART PEPPERとの共演で、PHIL URSO(テナー・サックス)を加えた3人がフロントをとり、CARL PERKINS(ピアノ)、CURTIS COUNCE(ベース)、LAWRENCE MARABLE(ドラムス)によるリズム隊のセクステット編成で、1956年の録音であります。まず何より、若い女性がパペットで胸を隠しているセクシーなジャケットが人気だったようです。CHETとPEPPERは、本作の録音の3ヶ月ほど前にも共演盤「THE ROUTE」を吹き込んでいますが、当時、リアルタイムで発表されたのは、本作のみでした。CHETやPHILの控えめなプレイに対し、PEPPERは熱いプレイで盛り上げ、リズム隊も堅実に刻んでいます。「MINOR YOURS」や「C.T.A.」など、アップ・テンポの曲が多く、メロディ部分では3人のユニゾンやハモりが見事ですし、それぞれのソロ・パートではアドリブの応酬が繰り広げられています。冒頭の「FOR MINORS ONLY」は、晩年までCHETのレパートリーとして残りました。また、ピアノのPERKINSの参加も注目です。彼は左腕に障がいがあり、不自然な形に肘が曲がってしまっているのですが、肘も駆使して弾くピアノの素朴な音色は彼にしか出せない味わいをもっています。初リーダー作となるピアノ・トリオのアルバムを吹き込んで今後の活躍が期待されながらも、わずか29歳にして交通事故で亡くなってしまった悲運のピアニストでもあります。CHETとPEPPERというスターの共演であり、PERKINSとの共演でもあるという点で、貴重な1枚でありますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107