12月に入り、今年も残すところ1ヶ月となりましたね。景気も悪く、大変厳しい日々が続いておりますが、今月も頑張りましょう。日常に疲れたときには、当店で一杯いかがですか? 本日(1日)は、日曜日ですが当店は営業しますので、お時間がございましたら、ぜひお越しくださいませ。なお、来週の日曜日(8日)は、お休みをいただく予定であります。
さて、今回はCHET BAKERへ捧げられたレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、晩年のCHETがよく滞在し、最期を迎えた国でもあるオランダで吹き込まれた1枚であります。
「TWO PORTRAITS OF CHET BAKER」 (jazz 'n pulz)
オランダのFAY CLAASSENという歌手によるトリビュートで、HEIN VAN DE GEYN(ベース)、JOHN ENGELS(ドラムス)の2人をリズム隊に据え、JAN MENU(バリトン・サックス)、JAN WESSELS(トランペット)、KAREL BOEHLEE(ピアノ)を加えた編成で、2005年の録音であります。ベースのHEINとドラムスのJOHNは、1987年のCHET BAKERの来日公演時のリズム隊でもありました。本作はアルバム・タイトルからもおわかりのように2枚組になっていて、前半は、MENUのバリトン・サックス、ベース、ドラムスにFAYのスキャット・ヴォーカルが加わるピアノレス・カルテット編成で、かつてのGERRY MULLIGAN QUARTETにおけるCHETのトランペット・パートをスキャット・ヴォーカルで唄っています。後半は、トランペット、ピアノを加えたカルテット編成にFAYのヴォーカルが入り、スタンダード曲を演っています。スタンダード曲を唄っているのもいい出来ですが、やはり前半のMULLIGAN QUARTETの再現に耳を奪われます。トランペットのパートをすべてスキャット・ヴォーカルでこなすという発想が面白いですし、実際、バリトン・サックスの低い音色とFAYの高い声のスキャットの掛け合いは見事ですよ。冒頭の「LINE FOR LYONS」はメロディの美しさもあいまって素敵ですし、原曲に比べてスロー・テンポで奏でられる「NIGHTS AT THE TURNTABLE」も実に味わい深いです。歌詞なしのスキャットのみでアルバムを作ることは晩年のCHETもやってみたいと語っていましたが、実現することはありませんでした。もしCHETがスキャット・ヴォーカルのみで吹き込んでいたらどんな感じになっていたのか想像しながら聴いてみるのも興味深いですよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
