10月も残りわずかとなりました。朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。
さて、また今回もCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、CHETの恩人ともいえる巨匠との共演盤であります。
「INGLEWOOD JAM」 (fresh sound)
CHET BAKERのジャズ界進出のきっかけを作ってくれた天才アルト・サックス奏者BIRDことCHARLIE PARKERとの共演盤。ここからすべてが始まったといえます。1952年に、BIRDがアメリカ西海岸をツアーする際、自分の相方を募集するオーディションを開き、ロサンゼルス中のトランぺッターが集まったとか。CHETと2曲演奏してみたBIRDは、「オーディションは終わりだ。俺の相方はCHET BAKERだ。みんなありがとう」と言い、晴れて採用されたそうです。BIRDがCHETを相方に選んだ理由は、「彼の演奏はピュアでシンプルだ。一緒に演ってみて、数秒でわかったよ」とのことです。BIRDの才能を見る目は確かだったようです。その後、BIRDがDIZZY GILLESPIEやMILES DAVISら当時の名高いトランぺッターたちに「西には凄腕の白い子猫ちゃんがいるぜ。お前らも気をつけないと食われちまうよ」と言ったのは伝説となっています。CHET自身、やはりBIRDの相方に指名されたことが人生のターニング・ポイントになり、多くのことを学んだと何度もインタビューや自叙伝などで振り返っていました。さて、本作の演奏のほうですが、とくに「THE SQUIRREL」は冒頭から飛ばすBIRDの神がかった演奏に圧倒されながら、なんとか頑張って吹いている様子のCHETが初々しい感じであります。ジャケット写真(右側で一歩後ろに立っています)からも、緊張しているような様子が伺えますね。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
