早いもので9月も終わりですね。気温も下がってきたので、みなさま、体調にお気をつけくださいませ。
さて、また今回もCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、最晩年の1枚であります。
「FAREWELL」 (timeless)
亡くなる1ヶ月ほど前の1988年4月の録音で、愛弟子のNICOLA STILO(フルート、ギター)も参加したドラムレス・カルテット編成であります。心身ともボロボロの状態の演奏なのですが、テクニックなどを超越した何かが心を揺さぶる1枚です。全体的に暗いムードの曲が並んでいますが、とくに「FUNK IN DEEP FREEZE」は、今にも壊れそうな危うさをはらんでおり、初めて聴いたとき、若いころとのあまりの変貌ぶりに衝撃を受けました。どんな人生を経て、このような境地に至ったのだろうかと。その点で、僕がCHET BAKERを深く追求していくきっかけとなった1枚でもあります。また、「PORTRAIT IN BLACK AND WHITE」において、彼のピアノ演奏が聴けるという点でも、貴重な1枚といえるのではないでしょうか。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
