Shien.
恒例の日曜日投稿です。
1級キャリアコンサルティング技能士の試験では、事例相談者が相談者にどのように関わったかを理解し、どこが良くて、どこに抜けや改善点があるかを明確にしていく力が求められます。
今回は、シェロスバーグの4Sモデルを使って、事例相談者の面談を振り返るコツについて解説します。
シェロスバーグの4Sモデルとは?
シェロスバーグの4Sモデルは、個人が転機や困難に直面したとき、それを乗り越えるための
「Situation(状況)」「Self(自己)」「Support(支援)」「Strategies(戦略)」
という4つの要素に注目する理論です。
事例相談者の面談が、この4つの要素をバランスよくカバーしているかを意識することで、より効果的な指導を行うことができます。
4Sモデルを活用し、事例相談者の関わりをどう点検すべきかをチェックしていきましょう。
チェックポント
1. Situation(状況)の確認
まず、事例相談者が相談者の「状況」をしっかりと把握できていたか?
相談者が現在どのような状況にあり、どんな問題に直面しているかを正確に聞き取れていたでしょうか?
確認するポイント
・相談者が困った状況に陥った原因は何か?
・予測できたことなのか?それとも突然起こったことなのか?
・一時的な問題か、永続的な問題か?
・相談者は過去に同じような状況を経験したことがあるか?その時の気持ちは?
・その問題以外に、他にストレスを感じていることはないか?
・相談者は現在の状況をどう捉えているか?
事例相談者が相談者の状況について十分に理解できていない場合、問題の核心にたどり着けず、表面的な支援になってしまいます。必要な場面は状況を深く掘り下げることが大事ですよね。
2. Self(自己)の理解
次に、事例相談者が相談者の「自己」をどの程度理解できていたか?
相談者の強みや過去の成功体験を引き出し、それを支援に活かせていたでしょうか?
確認するポイント
・相談者が大切にしている価値観は何か?
・相談者の強みは何か?どんな能力をお持ちなのか?それを引き出せていたか?
・相談者は過去にどのような困難を乗り越え、その経験を活かせているか?
・変化に対して、相談者は立ち向かおうとしているのか、受け入れようとしているのか?
もし事例相談者が、相談者の価値観や強みに関わることがなく、相談者がそこに気づけていなかった場合、相談者は自信を持って行動に移せない可能性があります。
自己理解を深める関わりが、より良い支援に繋がっていきます。
3. Support(支援)の確認
相談者がどのような支援を受けられる環境にいるかを確認していたか?
相談者が利用できる支援が整っているか、どのようなリソースを活用できるかを把握していたでしょうか?
確認するポイント
・相談者が周りから支援を受けているか確認できていたか?
・家族、友人、同僚、専門機関など、具体的なサポートがもらえるネットワークがあるか?
支援が確認されていない場合、相談者はひとりで抱え込み、問題解決に向けた行動が難しくなることがあります。
相談者が周囲のサポートをどのように活用できるかを一緒に考えることも大切ですよね。
4. Strategies(戦略)の確認
最後に、事例相談者が相談者に対して具体的な行動計画を立てる手助けができていたか?
相談者が問題解決のための戦略を持っていたか、行動に移す準備が整っていたでしょうか?
確認するポイント
・相談者が自分で解決策を考えるためのサポートができていたか?
・相談者を置いてけぼりにして、自身の勝手な解釈で進めていないか?
・具体的な行動計画や手段について、しっかり話し合えていたか?
もし具体的な戦略が不明確であれば、相談者は「どうすれば良いかわからない」となり、行動に移せないかもしれません。
納得いく行動計画を具体的にすることで、相談者は「できる!」という自己効力感を得て、実際に動き始めることができるようになります。
まとめ
面談プロセスに加え、4Sモデルを活用して事例相談者の指導を行うことで、最終的にはキャリアコンサルティング全体の質を向上させることに繋がります。
ぜひ4Sも意識してみてくださいねー!
奥行きが深く、幅の広い指導に繋がると思います!!
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参考リンク
