兵庫県神戸市須磨区女性刺殺事件 | 全曜日の考察魔

全曜日の考察魔

いろんなことが学べるぜ。

 神戸市須磨区の路上で2003年2月、パート従業員寺田和子さん(当時44歳)が刺殺された事件は21日、未解決のまま19年となった。寺田さんの夫(64)や支援者ら約45人が20日、現場近くの神戸市営地下鉄妙法寺駅前で情報提供を求めてビラを配った。

事件概要

事件は03年2月21日午後10時45分ごろ発生。同駅から歩いて帰宅中の寺田さんが、何者かに左太ももを刺されて亡くなった。奪われたバッグは、近くの山中で現金を抜かれた状態で見つかった。

捜査

捜査関係者によると、寺田さんは、強盗犯にかばんを奪われそうになり、抵抗した際に刺されたとみられる。手などに争ったような傷はなかった。

歩行者専用道路の高さ約3メートルのコンクリート側壁には当時、血痕が残り、真っ二つに折れた携帯電話も落ちていた。通報を恐れた犯人が壊したのだろう。近くの山林では現金などが抜き取られたかばんが見つかった。

歩行者専用道路は駅の南にある。東側に公園、西側にはコンクリート側壁。階段に挟まれているため、車は進入できない。

深夜になると、地下鉄が到着するたび、下車して家路を急ぐ住民らが断続的に通るものの、その合間は人が途切れる。持病に配慮していつもゆっくり歩いていたという寺田さんは下車してから、次第に人波から離れていったとみられる。

その隙を突いたような犯行だ。このため、「犯人は2人組で、実行役と見張り役がいたのではないか」との見方も浮上している。寺田さんの夫もそう考える一人だ。

実際、寺田さんの1本前の電車を降りた男性が、現場付近で不審な行動をする若い男2人組を目撃しているのだ。

寺田さんの夫は「いつ人が来るかわからない場所で、犯人は誰にも見られることなく現場から離れている。犯行には見張り役がいたはずだ」と語っている。