
その1はこちらから
前回、英文法における知覚動詞とは、目や耳から得た情報を伝える動詞で、
SVOCが取れるもの、と説明しました

I saw my mother close the door.
S V O C
私は 母が ドアを閉めるのを 見た。
C(補語)の部分には動詞の原形が入り、O と C には 主語・述語の関係が
ある、ということも説明しましたね


今回は Cの部分に入れた動詞の原形にフォーカスをあてます

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Cの部分には、動詞の原形以外にも、動詞のing形、動詞の過去分詞形を
入れることも可能です

まずはわかりやすい過去分詞形から

I saw my mother caught in the door.
S V O C
私は 母が ドアに挟まれるのを 見た。
my mother(母)が caught(挟まれた)と受け身を説明するときには、
動詞の過去分詞形を使いましょう

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次に動詞のing形

I saw my mother closing the door.
S V O C
文法書を見ると上の文はたいてい「私は母がドアをしめているのを見た」と
書かれています。
でもそこで理屈っぽいしーは疑問に思うのであります

I saw my mother close the door.(私は母がドアをしめるのを見た)
I saw my mother closing the door.(私は母がドアをしめているのを見た)
この2文にどんな違いがあるの

どっちも母がドアを閉める行為をしていて、その最中を見たんじゃないの

文法書Forestくんに聞いてみたところ、
動詞の原形を使った場合は、行為を最初から最後まで一部始終
見たときに使うそうです

つまり、母がドアノブをつかみ、ドアを押す、だんだんドアが閉まってきて、
最後にパタンと音がする、ここまでの流れをぜーんぶ見たときが動詞の原形です

一方動詞のing形を使った場合は、行為の一部分を見たときに
使うそうです

つまり、母がドアノブをつかみ、ドアを押す、だんだんドアが閉まってきて、
最後にパタンと音がする、ここまでの流れのどこか一部を見たときが動詞のing形です

この違いを文法書では「~するのを見る」「~しているのを見る」と
訳に差をつけています。
違いを説明されてから改めて訳を見てみると、なーーーんとなく
違いが伝わるような気もしますが、説明されずに訳だけ見ても
「はて?何が違うんだ?」って感じですよね

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あれこれ考えていると、英語について考えているのか、日本語について
考えているのかだんだんわからなくなってきてしまいますが

大切なことは、
S 知覚動詞 O 動詞の原形
動詞のing
動詞の過去分詞
の3パターンある、ということです


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