親父が尾鷲の市民病院に入院していたのだが、ここ数日間は一時退院して、今は隣の部屋でスヤスヤ
眠っているようだ。
食欲はそれなりに戻ってきてはいるようで、キチンと食ってはいるようだが…。
松阪の病院に転院して、抗癌剤治療を受けるのは、まだ少し先になりそうなんだよね…。
尾鷲の病院には泌尿器科はないので、膀胱癌の治療などはできない。
癌ではないが、肺と心臓にも問題があるようで、その治療を済ませてからでないと抗癌剤治療には
進めないようだ。
色々と難しいなあ。
…小柄とはいえ、元体育教師だったこともあり、筋肉質で頑強で、胃腸も強く、賞味期限が一年以上
過ぎた保存食(ササミの燻製…だったような)を食っても何ともなかった
親父が、日に日に痩せ衰えてゆく姿を見るのは、結婚する気もなく(笑)
田舎の安月給の仕事で我慢しつつも好き勝手やってる馬鹿息子としても心が痛む。
今更言っても遅いが、都内の専門学校卒業後、三年ぐらい働いてから
地元に帰ってあげるべきだったのかもね…。
学生時代の夏休みだったか、帰省して実家で過ごし、また関東に戻る日に、親父に車で最寄りの駅まで
送ってもらった
(その頃は自分の車を持っていなかったので)
のだが、俺を見送ってくれる親父とお袋の寂しそうな顔は、53になった今もことあるごとに脳裏に蘇る。
俺が親離れできていないのか、両親が子離れできていないのかはわからないが…。
親父としては、そりゃ、自分が頑張って稼いだ金で建てたデカい家
(話せば長くなるが、親父は元々、教師になんてなりたくはなかったらしい。
それでも校長になるまで頑張ってくれた)
を、長男である俺に継いでもらいたいのは当然だろう。
「親孝行したいときに親はなし」
とは言われるが、親がまだ生きていても、俺には大した親孝行はできないわ。