苦悶の闇を払う眩しき光・・・kyanos「agony/暁」 | 魔導師の寝言

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メタルとジャズとアニソンが好きな変わり者中年のエッセイ・・・のつもりです

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 関西を中心に活動する「メランコリック・ロック・バンド」kyanos

 https://ameblo.jp/cbx-2011/entry-12566863834.html

 の2ndシングル「agony/暁」である。

 

 メンバーは・・・

 

 龍輪樹 (Vo)

 Buzz (G)

 脇本ヤスシ (B)

 haru (Key)

  MARU (Ds)

 

 艶めかしさ、けだるさ、儚さがミックスされた個性的な唱法で独特の詩世界を描く樹さんを擁する、「ゴシック・メタル」の要素も持つバンドである。

 

 だが、今回の「agony」は、「ゴシック・メタル」のマニア以外にもすんなり受け入れられそうな、物悲しくもキャッチーなナンバーだ。

 Gソロに入るところでリズムが変わるところが心憎い。

 

 「agony」は「苦悶、苦悩」といった意味だが、歌詞の内容を読んでみると、ただ「苦しむだけ」ではなく、どこか「今は苦しいけれど、見えない明日へとひたすら歩んで行こう」というポジティヴな決意が感じられる。

 まさに現在、我々が生きる現実世界に合っているではないか・・・。

 

 「暁」は、メロスピ、シンフォニック・メタルにも通じるファスト・ナンバー。

 要所要所でharu さんがピアノによるクラシカルなオブリ、フィルを弾いているが、これが絶妙な「隠し味」となっているのだ。

 ライヴでharu さんの美脚ばかり見ているオヤジ・ファン達は、一度ジックリと目を閉じて、彼女のKey サウンド及びテクニックに耳を傾けてみるといい(笑)

 まだ知名度こそ高くはないかもしれないが、haru さんは充分、実力派の鍵盤奏者といえよう。

 

 樹さんの伸びやかなファルセットも絶品。妖美かつ悲哀に満ちた詩世界を、より一層際立たせている。

 

 もちろん、ジャケット・イラストも樹さんによるものだ。

 ダークな異世界に引き込まれそうな雰囲気・・・。