Melodic Metal Missionaries ⑤ | 魔導師の寝言

魔導師の寝言

メタルとジャズとアニソンが好きな変わり者中年のエッセイ・・・のつもりです

 さあ、いよいよラスボス・・・いや、真打ち 登場!!Rachel Mother Goose(以下RMG) だ!!



20181231023018.jpg

 最新アルバム「TOKIWA NO SAI」・・・初めて入手したRMGのアルバムだ。


 ・・・すみません私は大馬鹿者のウン●タレです。こんなカッコいいバンド、そして素晴らしいギタリスト/ソング・ライターである植木英史さんを、つい最近までスルーしていたなんて・・・。隣接県だというのに。


 私事で恐縮だが、私は十代後半あたりから「自他共に認める様式美/ネオ・クラシカル・メタル・マニア」であった。言うまでもなく、イングヴェイにも夢中になった。

 国の内外を問わず、イングヴェイの方向性を受け継ぐバンド及びギタリストにも夢中になった。こう書くと語弊があるかもしれないが、世間で「イングヴェイ・フォロワー」と呼ばれている方々の情報・活動も、常に追っていた。


 ・・・が、RMGがデビューした頃には、イングヴェイに対する尊敬も薄らいでいたし(苦笑)、この手のサウンドにも興味がなくなりかけていたんですよね。

 ネオ・クラシカルといえば、海外ではトニー・マカパイン及びRING OF FIRE 、国内ではCONCERTO MOON 、GALNERYUSを聴いておけばいいや、と思ってたの。

 随分昔だが「ヤング・ギター」の付録DVDに植木さんがご出演なさったのを拝見したときも「ああ、またイングヴェイ・フォロワーか・・・巧いのはわかるけど、別に追わなくていいや」と、表面的な部分だけで判断してしまってたのね。


 ・・・が、上記の最新アルバムを聴いて、己の愚かさを悟りましたよ・・・。知らなくて損してた、って。

 あえてアルバムに関してはあれこれ書かないから、「植木英史=愛知のイングヴェイ」などと決めつけてる人こそ、とりあえず聴いてみて下さい。意表をつかれますよ。


 アルバム・レビューではないので、この辺でライヴの話にしよう。現在のRMGは「植木さんのソロ・プロジェクト」のような形ではあるが、バンドとしての一体感は充分にある。

 あくまで「植木さんのバンド」なのだから、イングヴェイのように好き勝手アドリヴを弾いてもいいのだろうが、バッキングもキッチリ弾いてて心地良い。

 シングル・コイルでありながら、バッキングが分厚く聞こえる。植木さんのピッキング・テクのせいでもあろうが、ベースの中村和正さんとの一体感のおかげでもあろう。

 Kelly Simonz's BLIND FAITH の動画でも拝見したことはあるが、中村さんも指弾きである。やはりアタック音も充分なので「メタル系ベースで指弾きでもいいじゃないか!!」と、あらためて感じた。


 個人的に「メタル系で指弾きベース」の人に対しては、近年まで少し「不安感」があったのだ。ジャンル的に、どうしても速いテンポの楽曲が多いし、指弾きだとモタるのでは・・・?という不安感。

 昔、自分が一時期、ベースを弾いていたときも、指弾きだとあまり速くは弾けなかった・・・ということもあるし、身近に巧い指弾きベース・プレイヤーがいなかったから、というだけの話なんですが(苦笑)


 何よりこのバンドの「もう1人の主役」と呼べるのは、シンガーのキム・ソンフンである。韓国のZIHARDというバンドの元メンバーらしいが、彼の声は中音域~高音域までの伸びが素晴らしく、「無理矢理高音を絞り出している」というところがない。

 そのせいか、長時間聴いていても変に疲れない。プログレ寄りの楽曲にもよく合う「知性的な声」というイメージだ。


 話を植木さんに戻すが、「指板ガン見」ではなく、観客に対して笑みを浮かべながら、音数が多く、難易度も高いフレーズを弾きこなす。植木さんのレベルなら当たり前のことかもしれないが、キムを含めて、現在のメンバーだからこその「気持ちの余裕」が感じられた。

 今後、RMGがどう変化してゆくのかはわからないが、できればこのメンバーで続けていただきたいものである。


 そして最後。今回出演した各バンドからシンガーの方々がステージに登場、ギターのヨリスも加わって、HELLOWEENの「Future World」が演奏された。

 こういう曲に一番合ってたのはやっぱりニックだろう。往年のマイケル・キスクそっくりな声質である。

 こういった「メロディック・メタル・ファン(・・・の中高年)」なら誰でも知ってそうなカヴァーで締めくくってくれたのは嬉しい。



20181231233404.jpg

 RMGの過去の音源も聴いてみたくなったので、とりあえず会場で入手した3曲入りミニ・アルバム「PRAY FOR REVENGE」('12年発表)。

 これもよくある「様式美」とは一味違う方向性が楽しめる。シンガーはヤンネ・マカタイネン。中音域が力強いシンガーである。


 ・・・ここからは余談になるが、ライヴ終了後、直子さんとSystem Xのメンバーの方が、わざわざお見送りまでして下さいました。私は単なる客の1人にしかすぎないんですが、こういったお心遣いは心に沁みますね。本当にありがとうございました。


 それから、アメンバーになっていただいている正木さんには、会場にお越しのFBフレンドの皆様に私を紹介していただいたり、色々とご親切にしていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。


 過疎ブログとはいえ、このブログがキッカケで色々な方とつながることができ、誠にありがたく存じます。


 (完)