三谷哲也ナイト① | 魔導師の寝言

魔導師の寝言

メタルとジャズとアニソンが好きな変わり者中年のエッセイ・・・のつもりです

 最近、私もどちらかというと「めったに観られない海外のテクニカル・ギタリスト」よりも「年に何回か、もしくは月一ぐらいで気軽に観に行ける国内ギター・ヒーロー」という考え方になりつつあるが、先月24日は、

そんな「国内ギター・ヒーロー」の1人、三谷哲也さんの「一晩で二度美味しい」プロジェクトのライヴを観てきた。

 会場は阿波座BIG JACK 。ちょっと狭いが(失礼!!)、アットホームな雰囲気のライヴハウスだ。


 まず、入場してから驚いたことが二つ。一つは、お客さんの中に、昔、某有名ギター講座ラジオ番組(残念ながら私は聴いていなかったが)での「師範代」だった伝説的ギタリストのF川さんがいらっしゃったこと。

 (CD持ってます!!)

 ・・・まあ、F川さんは現在、ギターのリペア・ショップを経営されていて、哲也さんのギターのリペアなどもされていらっしゃるようだし、FBでもやりとりされていらっしゃるようなので、不思議ではないのかもしれない。


 もう一つは・・・これは哲也さんにとっても「喜ばしいこと」だと思えるが、そのことは締めくくりに書こうと思う。


 さて、まずはANTHEMカヴァー・バンドSMOKE WITH FIRE からだ。メンバーは・・・。


 森荘志(Vo) 三谷哲也(G) 井上大靖(B) 長田昌之(Ds)


 森さんは哲也さんと旧知の間柄で、かつてANTHEMのコピー・バンド、SHEDで歌っておられた方。

 井上さんは現在、LOUDNESSカヴァー・バンド「挿入前夜」でご活躍中である。


 ・・・そういえば、私が生で長田さんを観るのは、およそ8年ぶりぐらいかな・・・。CONCERTO MOONの目黒・鹿鳴館でのライヴを観て以来・・・。

 長田さんも色々、苦労なさったことでしょうけど、とにかく元気なお姿と破壊力抜群のドラミングが観られて嬉しい!!


 今回は、残念ながらアルバムは出なかった「中間英明さん在籍時のANTHEM」のカヴァー・・・というか「あの時期のフィーリングで哲也さんがANTHEMを弾いたらこうなる」といった感じのカヴァーである。

 けっして「完コピ」ではない。そもそも我々もそんなコピー・バンドなど期待していない。

 完コピが悪いということではないが、そんなのはCDに合わせて弾いているのをネット動画で観ればいいことで、わざわざライヴハウスに行って、お金を払って観たいとは思わない。

 何なら、家にこもって中間さんのコピーしてたほうが自分のためになる(笑)


 哲也さんもそのあたりはよくわかっていらっしゃると思う。哲也さんはブログなどで「完コピはじゃあくさい

(邪魔くさい、関西では面倒くさい、の意味)」と書いていらっしゃる。

 今更「完コピ」したものをステージで演っても、ご自身も楽しくはないであろう。


 今回の曲はANTHEMの1st ~ 6thまでのアルバムからの曲中心だったが、中間さん脱退後の曲「Venom Strike」まで演ったのは意外だった。


 ちなみに、私も関東にいた頃は、鹿鳴館などで中間さん在籍時のANTHEMを何度か観てはいる。

 正直なところ、ANTHEMのような「ギター1人、鍵盤なし」のメタル・バンドには、やっぱり前任の福田洋也さんや、現ギタリストの清水昭男さんのような「ハムバッカー・ギタリスト」が合っているように思えた。


 だが、今回の哲也さんのカヴァーを観て、そのギター・サウンドを聴いて「いや、シングル・コイルのストラトでも鍵盤なしのパワー・メタルは演れる!!」と確信した。

 中間さんの場合、あまりバッキングを丁寧に弾いていなかった(笑)ような覚えがあるが、いざコード・バッキングや単音リフをザクザク弾くと「音が太い」のである。

 哲也さんのギター・ワークにも「バッキングの力強さ」は受け継がれている。実際にANTHEMに加入しても上手くやっていけるのでは・・・と思えるほどだ。

 この「バッキングの力強さ」は、機材やP.U.によるものではないと思う。「ピッキングへのこだわり」と日頃の鍛錬のたまものであろう。

 哲也さんの「ピッキングへのこだわり」に関しては、これまでの使用ピックの変遷を見てもよくわかる。

 (確か、速弾きに向いたIbanezのポール・ギルバート・モデルから、オーソドックスなFender EXTRA HEAVYへと替わっていったと思う)


 そして忘れてはならないのがシンガーの森さんである。坂本英三さん、森川之雄さんに比べると、幾分かまろやかな声質のようだが、高音部がよく伸びる。ルックスにも華がある。


 これ1回だけではもったいない。また同じメンバーで(ANTHEMでなくても)何かしら観てみたいものだ。


 残念ながら、現ラインナップでのEmerald Aislesもいまだに観に行けてないので、いつか必ず観に行くつもりである。


 ・・・余談になる上、個人的な事で恐縮だけど、ANTHEMのようなパワー・メタルを弾く場合、やっぱり「バッキング」は大切ですよね。特に単音リフのミュート。当然の話ですが・・・。

 19歳ぐらいの頃、かつてメタル・バンドをやっていた先輩ギタリストの前で「BOUND TO BREAK」アルバムからの曲をコピーして(得意気に)弾いてみせたことがあったが・・・

 「ダメダメ、お前全然バッキング弾けてない。ミュートもできてない。基礎からやり直せ!!」

 などとクソミソにけなされて「ケッ!!ジャパメタなんか二度と弾くかい!!」とヘソを曲げてしまった思い出が(笑)


 ・・・そんなこともあって(?)、今回の哲也さんのANTHEMカヴァーを聴いて、またコピーし直したくなりました・・・。


 (続く!!)