先程ご紹介した「中高年ブラック派遣 人材派遣業界の闇」であるが、著者の中沢彰吾氏は元アナウンサーであり、ご家族の介護のために引退された後、主夫業を兼ねながらノンフィクション・ライターと
して数々の著書を世に問うてこられた方である。
中沢氏は、副業として様々な派遣現場でのお仕事に従事されており、そこでの呆れた実態、労働者を人間扱いしない酷い現場を目の当たりにしてこられた。
この著書の中には、私が先程書いた個人的な体験談などはるかに凌駕するような、数々の恐るべき出来事が詳細な描写を伴って再現されている。
初めての派遣現場で、中沢氏が娘ぐらい歳の離れた若い女事務員に挨拶したら「聞こえねえよ!!」などと罵倒された・・・というくだりなんて、失礼ながら「何それ!?どこのSMクラブだよ!!」と、リアルに
独り言でツッコんじまったよ!!(苦笑)
「若い女に罵倒されるなんてご褒美だ」とか言ってんじゃねーぞ!!そこの派遣オヤジ!!(笑)
ま、そんなのは序の口。「仕事中にトイレに行ったら欠勤扱いにする」などという謎ルールを押しつける。
夜勤で朝6時まで働いた人に「朝8時からの日勤も続けてやれ!!」などと強要する。
挙げ句の果てには、ノロ・ウィルスに感染してフラフラの中沢氏に「食品工場の仕事に行ってこい!!」
と強要する・・・。
ここに書かれている出来事は、全てつい最近の我が国での出来事なのである。
もし、ノロに感染している派遣労働者が、日給欲しさのあまり無理してでも食品工場に行ったらどうなる!?
・・・想像するだけでホラーだぜ・・・。
しかし、中沢氏は勇気を出してよくこれらの実態を暴いて下さった・・・と思いますよ。
・・・派遣・請負をはじめとする「非正規」の扱いのみならず、やはりこの国の労働環境は歪なのだ・・・とあらためて痛感させられた。
我が国の全ての労働者達よ、いつまでも耐えていないで、横暴な雇い主に対して反逆の烽火を上げるのだ!!
そして、やはり「間接雇用」などは撲滅すべきだ!!
「派遣がなかったら、雇用がさらに劣悪な状況になると思わないのか?」などとほざくアホがいるが、バイト、パートすら直で雇えないような甘えた企業には、サッサと潰れてもらったほうがこの国のためにも
なると思いますけどね。
・・・こういう問題に触れると、私は頭がカッカ来るほうだし(笑)、長くなりそうなんで、今回はこの辺で。
中沢氏は、今後もいち日雇い労働者として、派遣現場への潜入取材を続けられるそうである。
個人的にも、こういった「現代社会の病巣」をえぐり出すかのような、中沢氏の今後のご活躍及びご著書に期待している。
