親しくさせていただいております自動車業者様より、ヘッドライトリペアのご依頼です。
施工前は、こんな感じで




画像では一見そんなに酷くないようにも見えますが、実際はもう少し白く濁った感がありました。
おそらく以前に何かしらの液剤による表面クリーニングもしくはコーティングをされていて、それらの液剤成分が原因で全体的にうっすら白くぼやけた感じになっているかと思います。
いわゆるケミカル焼けの症状です。
それではリペア開始です。

今回は360番手のペーパーから切削研磨をスタートして、

3000番手まで8工程ほどの研磨処理を施し、

最終仕上げの精密研磨を2工程の計10工程のリペア作業でスッキリクリア感を取り戻せましたね。
左右見比べますと、

こんな感じです。
こちら側は、

事前に端部や形状的に機械か上手く当てれない箇所を手作業でペーパー処理しています。ちなみに均等な仕上がりを目指したいので、各工程毎にこの手作業を入れてから機械研磨しております。





これで左右ともリペア完了です♪
表面がキレイになりますと、

内側の曇りが目立ちます。
左右ともレンズ内部の同じ箇所に曇りがありまして、おそらくHIDランプの照射熱と内部ガスによるものかと思われます。内側はどうしようもございません。。
この後、ヘッドライト用プロテクションフィルムをインストールして仕上げます!
その模様は、次のブログでご紹介いたします。
ちなみに、市場に出回るヘッドライト用の多くの液剤が、簡単にこすって一時的に透明感を少し改善する効果を狙っていますが、実はその成分が長い目で見ればレンズの材質のポリカには毒になることが多いんですよね。専門業者でも、知ってか知らずかそんなリペア作業をするとこもあるみたいですけど、、。
とりあえずその時だけ、キレイになってお客さんもその瞬間だけ喜んでくれればいいと考えるなら、それも商売なんでしょうけど、ウチはそんな商いは何だか後味が悪い気がしますので、そういったご依頼はお断りさせてもらってます。
「やってもらってヨカッたよ~‼️」と施工後も気持ち良く笑顔でお付き合いさせていただけるのが、この仕事の一番の醍醐味だと日々感謝しております。
ありがとうございます。
では、また。