あかねヶ丘学園の今年度最後の講座「大久保町の春の草花を紹介します」に行ってきました。


講師は牧野博士ラブの高野哲司先生。コミセンの担当者が勢い余って「それでは牧野先生、お願いします」と紹介してました。


かんさいたんぽぽ

開花時期はもう少し後なので、標本はありません。かんさいたんぽぽは春しか咲かないそうです。年中咲いているのは西洋たんぽぽで、ガクがそりかえっているのが特徴です。

根っこがとても大きいので、標本にするには苦労するそうです。しかし「標本にすれば100年は持つ」牧野博士に習い、丁寧に標本を作り続けます。


はらん



はらんの花は薄い紫。


古めのお家の庭には必ずあるのが「はらん」、お弁当の仕切りに使うバランはコレを切って使います。


かろらいなあおいごけ

園芸品種として「デュコンドラ」で知られています。アメリカのカロライナ州で発見されたのが命名の由来。

かろらいなあおいごけの覚え方で一首

「いづこより

移り来たるや

あおいごけ

故郷問えば

カロライナといふ」


みぞいちごつなぎ

どう見ても雑草、先生にはこの小さな実をつけた草はキラキラと輝いていて尊いそうです。

この茎を使って木苺を繋いで遊んだのが命名の由来。

「ひとつずつ

ガラスビーズをつなぐごと

いちごつなぎの花穂が開く」


カラスノエンドウ(ピーピー草)


締めの一首

「野草への

研究心が

芽吹きゆく

牧野図鑑よ

ずしりと重し」


植物界のさかなクンというか、現代の牧野博士というか、とても良い講義でした。ありがとうございます。