夫婦で映画を見に行ってきました。どちらかが50歳以上なら二人で2000円、ダンナの意見を取り入れて決定した「臨場」の劇場版です。


のっけから大阪の通り魔、いや、秋葉原の連続殺人を想起させるナイフの刺殺シーンがショッキングです。柄本明の息子が犯人役なんですが、声がお父さんそっくりですね~。


死体は救急車で運ばれて病院で心臓マッサージとかするのかと思ったら、その場で地べたに寝かせたまま検死。ブルーシートでテントを作るけれど、布一枚ぺら~っとかけて素っ裸で検死ですよ、あなた。


いちおう検死の前には両手を合わせて拝んだり、ご遺体をまたぐときは「ごめんよ」とか言うんですけどね。でもこんな冷たいところで裸にされて傷を測り、肛門に温度計突っ込んでって、勘弁してほしいわぁと思ったのでした。遺族の方には見せたくないものよのう。


主役の内田聖陽さん、犯人がわかってるならさっさと核心に突っ込むべきだと思いながら見てました。だから次の事件が起こるのだ!伏線も何もない交番のお巡りさんの事件はなんなんだか。


最後の見せ場になってもなぜなのかと疑問がぬぐえないのでございます。死んでないけど銃弾が当たって重症の犯人をほったらかしで、延々と話し合いをしているからいかんのではなかろうか?二時間ドラマなら普通のことですが、それの延長だと思えばよかったのか。もともとTVドラマだったしね。




とはいえ、キャスティングは渡辺大、柄本佑、隆大介、高島政伸などの2世俳優もおがめるし、内田聖陽の暑苦しい演技も持ち味だと思えば楽しめるし、一人1000円なら納得の映画でした。

平日の昼間、年配のお客さんでそこそこの入りでしたよ。あ、ウチもその仲間でした。


臨場 劇場版 6/30公開