先週BSフジで再放送していた「その時わたしは すぎやまこういち」です。


すぎやま先生はフジテレビの社員として、ラジオでヒット曲ランキングの番組を作っていたので、今度はTVでこれをしようと企画を持ち込んだがことごとくボツ。

ラジオはレコードをかければいいけれど、テレビは歌う人に合わせてキーを変えなくてはいけない、編曲は必要となるのです。すぎやま先生はそれができる。そこで、むかしジャズのベースマンだった渡辺晋さんに頼みに行ったわけです。

渡辺晋さんは快諾し、制作料はなんと無料で売りこめと言います。ただし、最後のクレジットに「企画制作 渡辺プロダクション」とテロップを入れてくれと。

かれはその一行の絶大な宣伝効果を知っていたんですね。

無料ならとスポンサーも付き、「ザ・ヒットパレード」は大人気番組になりすぎやまさんは多忙を極めます。

局の駐車場にキャンピングバスを買って、そこに泊まりこむ毎日。1、2時間バスで仮眠してはまた仕事に戻るという暮らしぶりでした。

ヒットパレード、大人の漫画(帯)、シャボン玉ホリデー、かくし芸大会などすべてが人気番組で、かくし芸大会は視聴率57%を記録しました。


サラリーマン生活の傍ら、アルバイトでCMソングの作曲も手がけました。これは給料の10倍ぐらい稼いでいたそうな。


そのうち請われて、ザ・ピーナッツやビレッジ・シンガーズ、ザ・タイガースの作曲もするようになりました。

これがヒットすると自身の番組のランキング上位になってきて、立場上いかにもまずいこととなり、フジテレビを退社することなりました。


あのビートルズもベースにクラシック音楽がある、僕の音楽も自然とクラシック音楽に近い語法になった。


そのうち職業作曲家に依頼することが少なくなる、そういう時代となり、アニメ音楽も手掛けます。


無類のゲーム好きで知られるすぎやま先生は、ゲームの感想をメーカーに送っていたりしたこともあって、ドラクエの音楽の依頼を受けます。


クラシックは数百年来ても聞きべりのしない音楽なんですよ。

ゲーム音楽を作る時は、ずっと聞いていても飽きない音楽を目指したそうです。
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