先日CSで放送していた「バカヤロー!4」(1991)、オムニバス形式で3篇のドラマで1本の映画になっています。
2番目の「カラダだけの男」にジュリーが主演していました。
異常な潔癖症で故郷の越後湯沢に住み、東京のオカシ菓子社に新幹線通勤しています。
社員としては有能で、金一封ももらいました。
しかし、自分のお祝い会でおしぼりが不潔といい、煙草を取り上げ、割り箸にも一言言わずにいられない男・白石さん。
横に寝てもお腹が平らでした。
コップの水を飲んで
「これはチタン王じゃないな、なんだ近所のスーパーで買ったのか」
口にするものについてはとくにうるさい男です。
東京には本当の空がないという・・・・。
人間ドックへ行って検査する白石さん。糖尿病を恐れて、すべての食品のカロリー、食品成分を頭に叩き込めと奥さんに命じます。
ついには顕微鏡で黴菌がいないかどうか確認する始末。
社宅の歓迎会では、チェルノブイリの原発事故の影響のあるパスタとワインを目ざとく見つけて糾弾して、場の雰囲気をぶちこわしに。
あら、吉田建さんも出てますよ。
あまりに神経質なため、奥さんは何を食べたらいいのか分からなくなってしまいます。
「よく見るとあなたも汚いわ」
「ぼくが汚いわけないじゃないか!バカヤロー!」
「そんな言葉使うなんて、バカヤロ~!!!」
「出て行け!」
「出て行きます!」
この後奥さんは家を飛び出すのですが、思い直して家に戻ります。このへん唐突。
2人で仲良く「さぶちゃんラーメン」を食べているところでエンド。
面白いドラマでした。
でも、いくら潔癖症でも黴菌をすべて排除することはできませんよ。人間の皮膚には常在菌がいて、これでバイオフィルムの役割を持っています。共存しているのです。腸内細菌も言うに及ばず。また、まつ毛の毛包内にはたいていダニが棲みついています。