私が小学生のころ、同級生のおうちへ遊びに行って、コーラを御馳走になった時のことです。いまでいうフィットネスクラブのようなものを経営していたその子のおうちには、コカコーラがケースで積み上げられていまして、それをいただいたわけです。
その子がビンを何本かチェックしてたのですが、
「ビンに四角い印があるのは辛口で、丸い印は甘口なんだよ」
「へえ~~!!」
「ほんとだ、これ、辛口だ」
初めて知った甘口と辛口の存在!そもそもあまりコーラなんて飲んだことがないので、コドモにはこれが辛口なのか甘口なのかも判断できないのであった。
新しい情報に感心しながらも、誰もそれを知らないのに、なぜわざわざ甘口と辛口を作り分けているんだろうと疑問に思ったものでした。
おそらくビンの製法上の都合で、型抜きでもするときに、四角い押し出し型と丸い押し出し型でもあるのであろうと想像していたのであります。
「「くぼみは何種類か形があり、丸が甘口、四角が辛口、三角が中辛です」
「なんだって~~~!」
「というのは冗談で、このくぼみは、ラベルの印刷の時に瓶を固定するためのもので、工場ごとにこのくぼみの形が違っているんです」
と回答を。(一部引用)
三角型もあったのか。
コーラのマークを印刷するときに固定するくぼみ・・・。なるほどね、数十年来の謎がとけました。石塚硝子と日本山村硝子で作ってたそうです。いまでもビンのコカ・コーラ、復刻盤などでたまに見かけますね。
コカ・コーラのガラス製瓶には、側面下部に四角型または丸型のへこみが刻印されていた。刻印が四角型の瓶は炭酸の強い「辛口」であり、刻印が丸形の瓶は炭酸の弱い「甘口」であるとする都市伝説がかつて存在した。
実際には、瓶の製造工場ごとに異なる刻印がなされていただけであり、コカ・コーラはリターナブル 瓶であったため、ボトラーによる回収再使用過程において、刻印の異なる瓶が混ぜられて出荷されたものであった。この刻印は瓶表面にコーラのデザインをプリントするときに瓶成形金型の割り痕の上にプリント部がこないように方向を規制するために使われていたものである。瓶製造メーカーの工場設備によって丸型・四角型のほうが固定しやすいといった違いがあったためである。ちなみに丸型が石塚硝子 製、四角型が日本山村硝子 製となっている。
(ウィキペディアより)