CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

口唇口蓋裂40年経歴の総整理

パクビョンユン教授

チェボンギュンCBK発表

SCI論文シリーズ2弾

2-2

 

 

 

数年前に某学会で

私の師匠であるパクビョンユン教授(中央)と

mentorであるLun-Jou Lo教授と

一緒に会うことがあり撮った写真です^^ㅎㅎㅎㅎ

 

 

 

 

最近

私のブログ“チェボンギュンの顔の骨のお話”では

私が発表した論文の内容をリマインドも兼ねて

詳しく整理してお送りしております。

 

いつも私が強調する原則!

そして検証された手術方法などについてお話するために

最も確実な検証道具である論文

その中でも国際学術誌であるSCIジャーナルに発表した論文を

主にまとめております。

 

 

 

 

今日お話する内容は

前回チェボンギュン(CBK)の発表SCI論文シリーズ

2-1弾に引き続き

2-2弾として、

前回口唇口蓋裂の解剖学的な原因

まとめてお話しましたが、

今日は

このような解剖学的な変形を矯正する方法に関して

パクビョンユン教授が国際学術誌(SCI)である

Journal of Oral and Maxillofacial Surgery[JOMS]

発表された論文内容を整理してお話します。

 

私は第2著者になっております。

 

 

 

この論文を簡単に説明すると

パクビョンユン教授が40年を超える経験を元に

根本的な解剖学的な原因矯正方法

7つに整理して規定した内容です。

 

 

 

最近になり

口唇裂あるいは口蓋裂あるいは2次性口唇鼻変形

矯正手術を行っている病院が多くなりましたが、

そのように簡単にできるような手術ではありません。

 

根本的な解剖学的な変形を矯正せず

美容的に形だけに集中してしまうと

手術直後には形が綺麗かもしれませんが

時間が経つほど形が崩れていきます。

 

なぜなら

根本的な解剖学的な変形が矯正されていないからです。

 

反面、根本的な解剖学的な変形を矯正すると

時間が経つほど形が崩れるのではなく

綺麗に整っていきます。

 

 

私がパクビョンユン教授のお供をして20年近くたちますが

未だに私に縫合一鍼もする機会をくださったことがありません。

 

教授から手術を受けられた方達はご存知かと思いますが、

手術だけではなく治療までも直接なされて

私や他の誰にも託されたことはありません。

 

それくらい難しい手術でそれをご存じなので

教授が直接全てなさります。

 

 

 

 

 

今日は前回の2-1に引き続き

2-2として矯正方法をお話します。

 

 

 

 

1つ目

施行しなければならない矯正は

鼻翼軟骨の内側を上げてあげる矯正です。

 

鼻翼軟骨は鼻の穴の周りを囲んでいる軟骨で

口唇鼻変形の場合下へと下がっているため

鼻の天井が下がり形が潰れてしまう

という変形を引き起こします。

 

そのため

このように下へと潰れ変形した鼻翼軟骨の内側、

つまり鼻中隔側の軟骨を上げてあげることと同時に

形を作ってあげなくてはなりません。

 

軟骨を上げて形を作ることと同時に

鼻中隔の柱と鼻の穴の天井内側の皮膚も若干切除をし、

軟骨組織だけではなく軟部組織も矯正を行います。

 

 

 

 

 

2つ目

矯正しなければならない部分は

鼻翼軟骨の外側

つまり鼻の穴の外側の

鼻の穴の天井を上げてあげることです。

 

鼻翼軟骨の外側軟骨が下へと下がり、

顔の骨とくっつくことで鼻の穴が広がり

下へと伸びる変形が現れます。

 

このような変形の根本的な原因がまさに

鼻翼軟骨の外側軟骨

或いは外側の柱になります。

 

必ず矯正をしてあげなくてはならなく、

(もちろん簡単ではありませんㅠㅠ)

ただ軟部組織の単純造作で形だけ作ったときには

時間が経つにつれてまた変形が起こり、

形が以前のように戻っていきますㅠㅠㅠㅠ

 

そのため口唇鼻変形手術が難しいのですㅠㅠㅠㅠ

 

 

 

 

 

3つ目の矯正は

鼻中隔の先端部分の変位、移動です。

 

口唇鼻変形で鼻中隔の先端部分は

口唇裂がない正常部位へと曲がっております。

 

そのためこの正常側へと曲がった鼻中隔の先端部分を

本来の位置である中央部位へと位置を変更してあげる矯正を

しなくてはなりません。

 

この矯正のためには

鼻中隔だけではなく

顔の骨のANSというAnterior Nasal Spine、

前鼻棘と呼ばれる顔の骨まで

解剖学を完全に熟知していなければなりません。

 

このように根本的な解剖学的な矯正をしないと

鼻中隔はまた元に戻り、

結果的に鼻が曲がり、

以前の姿へと再発するのです。

 

 

 

 

 

4つ目の矯正しなければならない部位は

鼻中隔と鼻翼軟骨の軟骨部位が合わさる部分を

解いてあげることです。

 

鼻中隔と鼻翼軟骨が

鼻中隔の天井部分で合わさっているのですが、

この部分を解いてあげることで

鼻の形がまっすぐになります。

 

単純に解くのではなく

軟骨に加えて軟骨を覆っている軟骨膜

或いは薄い筋膜システムまで

完全に分離してあげなくてはなりません。

 

 

 

 

 

5つ目の矯正部位は

口輪筋を上唇挙筋から分離してあげることです。

 

口唇鼻変形手術を受けられた

ほとんどの患者さんには相変わらず

口輪筋が切れている姿が見えます。

 

これは唇を上げる上唇挙筋から

口輪筋を分離してあげていないせいで

口輪筋が切れている現象を引き起こし、

外側唇の変形が現れます。

 

唇を“お”の形にした時に

丸く綺麗な形を作るのに必須的な矯正です。

 

 

 

 

 

口唇口蓋裂手術後に発生する

2次性口唇鼻変形の矯正方法、

6つ目の矯正部位は

口輪筋であるOrbicularis Oris Muscleを

前鼻棘と呼ばれる鼻中隔下の尖って出ている顔の骨に

固定をする矯正です。

 

私たちがよくANSというAnterior Nasal Spineは

猫手術という手術をする部位にある

前へと突出した棘のような形をした骨ですが、

この部分に口輪筋を連結してあげなくてはなりません。

 

このように連結をしてつけてあげることで

口輪筋の連結が切れる現象を予防し、

また唇が長くなる現象を予防することができます。

 

このようにANSまで入り

口輪筋を掛けてあげるには

顔の骨について詳しい理解が必須です。

 

絶対に傷口などを除去して軟部組織だけを矯正することは

根本的な矯正にならないだけではなく、

矯正以前に後戻りする結果になります。

 

たくさんの2次性口唇鼻変形の患者さんが

矯正手術を受けられて数カ月経ちながら

また元に戻りました

或いは時間が経つにつれてきれいじゃなくなりました

と仰る理由が

まさにこのような解剖学的で根本的な矯正が

されていないためになります。

 

 

 

 

 

口唇口蓋裂手術後に発生した

2次性口唇鼻変形の矯正法、

7つ目は人中稜を作ってあげることです。

 

今まで人中稜を作るために数多くの手術法が開発されました。

 

しかしその方法たちは

口輪筋を唇の真皮層に連結してあげる方式を

運用した物がほとんどでした。

 

しかし

理想的な人中稜と人中の窪みを伴った

自然な人中を作ってあげるためには

正常側の口輪筋の全層を

口唇裂側の深さ2/3の口輪筋と

縫合してあげなくてはいけません。

 

これと併せて

正常側の浅い1/3の口輪筋は

口唇裂側の真皮層に縫合をしてあげることで

自然な窪みがある人中部分を作ることができます。

 

そうすると結果的に人中稜は起き上がり

人中稜と人中稜の間は窪みができ凹み

自然な人中を持った唇を作ることができます。

 

 

 

 

 

実際に論文に発表されている患者さん達の例です。

 

 

 

矯正前の上の写真と矯正後の下の写真を

比較していただくと、

鼻の穴の形が正常に対称になり

唇の形がきちんと作られ

唇の長さが矯正され

唇が切れている現象も矯正されました。

 

 

 

下から見た姿です。

 

 

参考に私のブログに載っている写真は

加工をしておりません。

 

私がフォトショップを使えません。

ただ矢印や丸を付ける程度???

 

そのためフォトショップをしていない写真を上げております。

 

 

ある方からは腫れが引くのが遅いのではないか

または形が綺麗じゃないと仰られるのですが、

他の病院、特に広告に出ている写真が

フォトショップされているのかされていないのかは分かりませんが、

私の病院は私のブログだけではなく

どんな写真も加工をできないように私がしております。

 

患者さん達自身で写真を見て判断をしていただかなくてはいけませんが

加工をしていたなら判断を間違えてしまうかと思いますのでㅠㅠㅠㅠ

 

 

 

手術前の姿(上の写真)と手術後の姿(下の写真)を

比較していただくと

鼻の穴の変形が矯正されて正常的な鼻の穴の形になり、

左右の鼻の穴が対称になりました。

 

また切れて繋がっていなかった唇のつなぎ目がなくなり

厚み及び長さが正常になりました。

 

 

 

 

 

今日は

パクビョンユン教授が

口唇口蓋裂を40年以上

研究されて手術されてきた結果を土台に、

前回に引き続き

その経験を総整理した論文を紹介いたしました。

 

 

2次性口唇鼻変形の原因を7つにまとめられて

それを矯正するための手術法もまた7つにまとめられました。

 

このように根本的な解剖学的な変形を矯正することで

再発せず、長い間きれいな唇と鼻の形を維持できる結果を

得ることができます。

 

 

 

私が形成外科医師でありながらも

目鼻胸の手術をしなくなり10年が超えました。

 

ただ顔の骨だけしてきたため

もう目鼻はできませんㅠㅠㅠㅠ

 

いつも顔の骨の手術を受けられた患者さんから

目鼻もしてくれと言われるのですが…

 

私は確信がない手術はしません!!!

 

 

 

このように顔の骨の手術だけ10年以上してきながら

今まで国際学術誌への論文発表も

ほとんど毎年のようにしてきました。

 

今整理をしてみたら

顔の骨の手術関連の副作用は

ほとんど論文に発表したかと思います^^

 

そのため私の論文を元にして

顔の骨の原則、副作用

そしてこれを克服するための方法について

国際学術誌に検証された方法で説明をしております。

 

 

特に

顔の骨関連の副作用に関した論文シリーズを

アップしております。

 

1弾は総論ですが

下のリンクを直接クリックされると

詳しい内容をご覧いただくことができます。

 

 

 

 

他の矯正例を写真と動画でお見せ致します。

 

 

 

 

 

 

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