CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

顔面輪郭手術時、

血抜きドレーン

必ずつけないといけませんか?

専門医がお答えします。

 

 

 

 

 

最近になって

顔面輪郭手術をお考えになられている患者さんから

聞かれる質問の中で

とても面白い質問がありました。

 

手術をする時

血抜きドレーンまたはホース

つけるのかということです。

 

 

 

結論から申し上げます。

 

“つけないといけません。”

(頬骨以外)

 

 

 

 

なぜそのような質問をされるのか聞いてみたら

 

一部の病院で

“私たちの病院はドレーンをしません。

ホースをつけません。”

大々的に広告をされているそうです。

 

 

 

このような広告が

患者さまを惑わさせてしまう世界だなんて、、、

 

 

医者本人も知らずに

このような広告をされているのか、

 

患者さん達を簡単に見て

このような広告をされているのか、、

 

 

 

 

 

 

様々な血抜きドレーンが

使用されております。

 

お写真でいろいろお見せいたします!!

 

 

名前だけ異なるだけで、

メカニズムは全て同じです。

 

陰圧をかけて

手術部位に溜まっている血

吸い取ってあげるものです。

 

 

 

 

しかし一部病院では

 

“私たちの病院では

手術時に出血が少ないので

ドレーンをつけない”

 

広告をしておりますㅠㅠㅠㅠ

 

 

 

血抜きドレーンは

もちろん血が出る時に

血を吸い取ってくれる役割もしますが、

 

もっと重要な役割があります。

 

手術部位の回復を早めます。

 

 

 

回復を早めてくれる?????

 

何のお話なのか

よく理解できないかもしれません。

 

 

 

 

 

手術の過程をお話いたしますと

 

一旦メスで切開をし、

骨切り部位まで剥離をします。

 

剥離をする過程で、

または骨切りをする過程

出血は避けることができません。

 

これを止血をする過程で

昔よく使った焼きごてのようなもので

電気熱で止血をさせる

 

つまり、

焼く器具を使用することになります。

すると火傷を負うことになるのです。

 

 

 

 

私達が火傷を負うと

所謂、漿液

(組織液や一般的には水ぶくれといわれます)

がでます。

 

もちろん

火傷を負った時だけに漿液が出るのではなく

切開剥離だけでも漿液が出ます。

 

手術後にもかなりの時間の間

出続けます。

 

 

 

 

また

どんなに止血が上手だとしても

完璧に血を止める

残出血まで止める止血をすることは

不可能です。

 

 

 

そこで

早く回復できるように

血抜きドレーンまたは血ホースというものを

つけなければいけないのですが

 

つける理由をまとめますと:

 

 

1つ目は

剥離過程で物理的な力による

または

火傷による漿液をなくすためです。

 

 

2つ目は

完全に止まらない小さな出血がある場合

その血を排出させるためです。

 

 

3つ目

手術部位を縫合すると

密閉された空間ができるのですが、

 

この密閉された空間に生じることがある

空気を排出し除去させるためです。

 

所謂

死腔(DEAD SPACE)を

なくしてあげるのです。

 

 

 

 

このような3つの理由があるのですが、

なぜこれが重要なのでしょうか?

 

 

なぜ重要で、

なぜ必ず血抜きドレーンを

つけなければいけないのでしょうか?

 

 

 

 

その理由

上で少しお話した手術過程にあります。

 

 

顔面輪郭手術時

手術部位を切開して剥離し、

骨切りをした骨を完全に露出させ

骨を切り、固定を行います。

 

 

剥離過程において

一番最後に剥離を行う部分が

 

骨についている骨膜

(私たちが骨付きカルビを食べる時に

骨に固くくっついている、

しっかり煮ることでとろけるように落ちる筋)

の剥離になります。

 

 

 

逆に言えば

回復過程において、

この骨膜が早く骨に定着しなければいけません。

 

 

 

しかし、

回復過程の中でも

最も基本重要

骨膜の定着過程において、

 

骨と骨膜の間に

漿液が溜まったり、

が溜まったり、

空気が残ってしまい

死腔(DEAD SPACE)が生じると

 

その分

骨膜が骨に定着するのが

遅くなってしまうしかありません。

 

また

溜まっている漿液血液により

炎症感染

引き起こすこともあります。

 

 

 

もちろん

溜まっている漿液や血液は

吸収されます。

 

しかし

瞬間的に吸収されるのではなく、

時間がかなりかかるのです。

 

その分

回復は遅くなりますよねㅠㅠㅠㅠ

 

 

 

 

このような

血抜きドレーンの重要性

 

顔面輪郭手術だけでなく

全ての手術にも通用されるものです。

 

 

 

 

胸手術においても

韓国でも名医に名の上がる胸手術医である

某形成外科の胸専門院長も!

 

最初は

血抜きドレーン、ホースをつけないと

広告をかなりされて

実際に

つけないで手術をされておりましたが、

 

その後お聞きしたら

今はドレーンをつけられているそうです。。。

 

 

 

胸手術は

内視鏡を利用し

 

手術をしながら

血管止血のみならず

剥離機械(火傷を利用)を利用し

ほとんど出血がなく剥離を行います。

 

 

 

出血がないことは

その分

止血をしっかり行ったということで、

 

 

止血をしっかりたくさん行ったということは

その分

止血機械による火傷によって

組織液、所謂漿液

よりたくさん出ている

 

ということなのです。

 

 

 

これにより

回復は遅くなり

溜まっている漿液、血液または空気により

感染が起こります。

 

 

 

 

次は

私が主に使用している製品です。

 

 

このような種類もあります。

 

 

 

上の手榴弾のような

形のものもありますが、

 

吸引力が少し弱く、

ホースが細くとても柔らかいです。

 

 

ですので私は

少し力が強く、ホースがつぶされることがない物

使用します。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は顔面輪郭手術の時

 

血抜きドレーンホース

必ずつけないといけない理由について

お話いたしました。

 

 

 

 

再度整理しますと、

 

血抜きドレーン、ホースは必ずつけないといけません。

 

血がたくさん出ているからではありません。

 

回復を早くし

感染を避けるためです。

 

 

 

 

血抜きドレーンをしないと

広告をしている病院をみると

 

その分

血が出ない手術をすると

広告をしていますが、、、

 

 

実は私も

出血させずに手術ができるということです。

 

 

 

 

私が既に数年前に

顎顔面外科の最高水準の国際学術誌

(SCIジャーナル)である

Journal of Oral and Maxillofacial Surgery[JOMS]に

発表した論文です。

 

 

 

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詳しい内容をご覧できます。

 

 

 

 

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